2020年9月8日火曜日

台風10号の「特別警報」はなぜ出なかったのか?

台風10号の「特別警報」を出すかも・・・と気象庁が繰り返し警告していたのだが、結果は特別警報は出されなかった。なーんでか?

気象庁は5日夜、奄美地方を除く鹿児島県に「特別警報」を発表する可能性があると予告した。10号は中心気圧920ヘクト・パスカルという強い勢力を保ったまま九州に近づき、発表の条件である「同930ヘクト・パスカル以下で接近または上陸」を満たすと見込んでいたためだ。

台風10号が当初の予想よりも勢力を弱めた理由について、専門家は、直近に同じようなコースをたどった台風9号の影響で海面水温が下がり、「動力源」となる水蒸気を十分に取り込めなかったためとみている。

10号は6日午前に奄美地方へ接近しながら急速に衰退。同945ヘクト・パスカルに上がり、特別警報の発表は見送られた
勢力が弱まった主な要因として、海面水温の低下が挙げられる。同庁によると、8月の九州近海の海面水温は熱帯並みに高かったが、9号が通過した9月2日頃を境に低下したとみている。

海上を台風が進むと、海面近くの温かい水と深い場所の冷たい水が強風でかき混ぜられたり、雨雲に日光が遮られたりして水温が下がる。慶応大の宮本佳明専任講師(気象学)は「勢力が少し弱まったタイミングで水温の低い海域を通ったことで、衰退が加速したのではないか」と話す。

琉球大の伊藤耕介准教授(気象学)は「水温低下に加え、上空の気流が影響し、台風の構造が崩れやすくなったことも一因になった可能性がある」と指摘した。

9号がなかった場合、10号の被害が極めて甚大になったと想定できる。
9号様々なのだ。



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