2020年9月23日水曜日

「蚊帳」の中に螢が舞った頃

小学生低学年の頃だからもう70年も前に遡るのだが、梅雨あけ前の蛍の飛び交う頃、田んぼの土手で捕まえた蛍を蚊帳の中に放した。4,5匹の蛍が蚊帳の中を飛び交うのを眺めながら、いつしか眠ってしまった。その蚊帳の中は4人の子どもと両親が寝たのだが、両親が子供たちと一緒に寝た記憶は無い。

今朝の新聞記事で蚊帳が復活の兆しがあるというのを見て思い出が蘇った。
以下、記事
厳しい暑さの夜、たまには冷房を切り、自然の風に当たりませんか―。近年、節電や健康意識の高まりで蚊帳が再注目されている。国内生産量でトップを誇る蚊帳メーカー「タナカ」(福井市)は、デザイン重視の商品や新型コロナウイルス感染対策にもなる屋外用などをそろえる。田中源美社長(78)は「時代に合った蚊帳作りで魅力を発信したい」と話す。 

懐かしい「蚊帳」
虫の侵入を防ぐために壁や柱からつるす蚊帳は、夏の風物詩とも言える存在。同社によると、一時、需要が落ち込んでいたが、東日本大震災後に節電への関心が高まったことや、エアコンの風で体調不良を感じる人がいることから、近年見直されているという。 

幼い頃の思い出が次々と湧いてくる絵
蚊帳はいつ頃から使わなくなったのだろう。この頃はお盆過ぎにはめっきり気温が下がった。厚手の布団を掛ける頃に蚊帳をしまったのだろう。半透明の蚊帳の中は別世界だった。
今では子供たちは1室づつあてがわれ、そしてエアコン設置が一般的になった。今の子供たちに蚊帳の話しは残念ながら通じない。昔は良かったなぁ。

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