2020年9月27日日曜日

炎鵬の注文相撲

両横綱不在、観客まばらの今場所だが、これが結構面白い。幕尻翔猿の大活躍が一層盛り上げている。昨日は貴景勝との対戦だった。以外に思ったのだが、翔猿は貴景勝の埼玉栄の4年先輩だということ。遅い出世なのだが、貴景勝戦では笑顔さえ見せていた。今後の活躍が楽しみだ。それに、正代の桁外れの強さ。何だか先場所当たりから一気に強くなった感がする。

さて、この稿は炎鵬がメイン。今場所4連敗、研究されてもう勝つことは至難の業という解説がまかり通った。4連敗した際にはひょっとしたら十両陥落?という心配がよぎった。小兵だから負けた様子が惨めである。てめえみたいな小男に負けてたまるか!と相手に全く歯が立たない場面が続いた。が、竜電に勝ったときは本当に嬉しくなった。しかし、その後3連敗。あの不調の琴奨菊には上に乗られて押しつぶされた。ひょっとしたら1勝だけかと心配した。

しかし、その後6戦4勝と通算5勝をあげた。昨日の対戦は本来の炎鵬の戦いだった。

常に炎鵬には多くの懸賞金が懸かる 昨日は6本も
照強の塩撒きは大喝采が起こる

立ち会い直後、炎鵬の注文相撲となった
この注文相撲とは、立会いでぶつかり合う瞬間に身をかわし、相手の体勢を崩して優位に立とうとする戦法。「変化」とも呼ばれる。正面から相手とぶつかり合う相撲を尊ぶ風潮が根強いことや、技能の点で劣ることなどから、特に横綱や大関が大一番の取組で行った場合には批判の対象となることが多い。しかし、反則ではないため、戦法の一つとしてこれを是とする意見もある。

 照強も先場所の朝乃山の足を取ったのも注文相撲だった。

5勝目の勝名乗り
今日は千秋楽。対戦相手は相撲巧者の妙義龍。どんな作戦か楽しみだ。

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