2020年9月16日水曜日

間一髪、危機を逃れる!

平成20年、町会長歴3年目、1年で辞めると公言していたが、パンドラの箱を開けてズラかることは周りが許さなかった。建物の詳細設計に入り、それと平行して市役所と補助金に関する打ち合わせを進めることになった。補助金申請協議において、地権者である石川県
勤労者住宅生活協同組合(以下、勤住協という)の同意書が必用になった。昭和37年から分譲が開始されたが、施工者は労組系である労金傘下の勤住協であり、集会所敷地を造成し町会に貸与していたのである。
勤住協が入居(4階)していたビル
ここで筋書きどおり、地権者の新築同意書を提出すれば仕事としては円滑に進む。
以前住んでいた山王団地の集会所も勤住協が地権者だった。
しかしである。地権者はいつまでも地権者であるのか?という疑問が湧いた。万一、地権者の都合で立ち退きを迫られたら・・・と懸念したのである。

意を決して、勤住協に土地譲渡のお願いをすることにした。文書を作成し、勤住協に出向いた。そうしたら奇遇、何と中学の同窓生が理事長だったのである。鉄骨造、三階建て、の集会所案を示し、土地譲渡をお願いした。
理事長曰く、「趣旨は分かった。だが、これには理事会にかけ承認が必用となる」と。
4ヶ月後、承認の旨連絡が入り、即、所有権移転登記手続きを済ませた。この時、平成21年3月だった。

事変は6月に発生した。何と、勤住協が破産!と驚愕する記事が新聞に掲載されたのである。正に危機一髪、8月から旧集会所撤去、新集会所基礎工事に入ったところだった。
9月に勤住協破産の詳細が発表された。
そういえば、所有権移転関係書類を受け取りに行った際、理事長が有償であれば500万円くらいは助かっただろうに・・・とつぶやいていたのが忘れられない。



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