2020年6月22日月曜日

「乗り納め」というセレモニー

今年、高校生になった孫が生まれた日に、「乗り納め」というセレモニーを行なった。時は平成16年5月15日、同級生3人とその嫁さんの6人で宇出津を目指して出発した。目的は平成17年3月末日を以て能登線が廃止されるので、その乗り納めをするためだった。珠洲道路桜峠の近くにある「夢一輪館」というそば屋で昼食して宇出津駅に向かった。
宇出津駅到着
乗り納めする列車到着
この列車の最前部に立ち、流れゆく景色と往事の記憶を重ねる18歳から20歳まで従事した能登線建設を振り返ったのである。
列車は田ノ浦付近にさしかかった
この付近で道床バラストを取り下ろししている記録写真があった。
昭和37年早春の作業だった
竹中川橋梁の桁架設作業状況
1962年の記録写真なので58年前の出来事になる。だが何年経っても記憶はなくならない。乗り納めしたのが2004年だから16年前の出来事である。
昭和35年宇出津開業 喜び爆発
昭和38年松波開業
松波駅前で町民あげてお祝いした
踏み固め試験:機関車先頭で水先案内役をした
少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
未だ覚めず池塘春草の夢
階前の梧葉已に秋声
一寸の光陰を軽んじた少年の姿が今ここにある。

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