2019年9月4日水曜日

東大中退の登山家で小説家は県出身者だった


もう何年たったのだろう。日本百名山を人力で登山した番組があったのだが、番組の冒頭に山の紹介がされた。それが素晴らしい表現なので聞き入ったら、深田久弥という登山家の随筆なのだという。


その深田久弥は山を文章に表すことにかけて日本一といっても過言ではない小説家だと評されている。出身地は何と石川県大聖寺市。
略歴を調べた。旧制福井中学(現・福井県立藤島高等学校)から第一高等学校(現・東京大学教養学部)に進み、文芸部で堀辰雄や高見順と知り合う。また山岳部員として山にも親しんだ。山をこよなく愛し、読売文学賞を受賞した著書『日本百名山』は特に良く知られている。俳号も山の入った「九山」である。

一高卒業後は東京帝国大学文学部哲学科に進むも中退。1971年(昭和46年)3月21日の登山中に、南アルプスの茅ヶ岳山頂直下で脳卒中のため68歳で死去。その場所には『深田久弥先生終焉の地』と表記された石碑が立っている。「深田クラブ」により100名山を加えて200にした日本二百名山もある。 


山が好きな人、これから登山を楽しみたい人はぜひ深田の作品で山の魅力を存分に楽しんでみてもいいだろう。
随筆「日本百名山」を著した深田久弥氏が厳選した100座、その「日本百名山」に入らなかった46座と「深田クラブ」によって選定された54座を合わせた「日本二百名山」とされる100座、そして1978年に日本山岳会により選定された、深田氏の「日本百名山」に200座を加えた「日本三百名山」とされる300座。


先月からBSで15分と短い番組だが、「グレートトラバース3」が再放送されている。
去年1月から開始したが出発は屋久島から、大隈海峡は荒れた海の中シーカカヤックで
指宿に渡った。九州の300名山を登り終え関門海峡は国道の海底トンネルを徒歩で渡った。このトンネル、修学旅行で下関から小倉まで歩いたことがある。

開聞岳のふもとにある港を目指す田中陽希

日本300名山は全県くまなく一つや二つは存在すると思っていたのだが、山口県にはないのだという。
その山口県のある旅館に宿泊していた田中陽希氏が、深夜震度5の直下地震に遭遇した。
幸いにして倒壊は免れたものの、壁が剥がれ旅館の女将さんを助け出したという。
「なにかすべきではないのか」と「行程どおり進めなくては」という思いが葛藤していたと吐露していた。

今日の番組では四国石鎚山をやっていた。修験場となっている山だが、垂直に切り立った岩場の登山は見ているだけでも疲れが出るくらいだった。
300のうち30座くらい登った。これからも目が離せない。

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