2019年7月6日土曜日

祭りにかける意気込み

能登のキリコ祭りの序章、宇出津のあばれ祭りが昨日から始まった。
役場前に集結した50基前後のキリコが、笛・鉦・太鼓・子供たちのはやし・担ぎ手の渾身の姿が混然一体となって、紅蓮の炎を上げ燃え盛る松明の火の粉を浴びながら練り歩く様は、観客も酔いしれるのである。

日本遺産「能登のキリコ祭り」の開幕を告げる石川県無形民俗文化財「あばれ祭(まつり)」は5日、能登町宇出津で2日間の日程で幕を開けた。初日はキリコ42基が大たいまつの火の粉を浴びながら乱舞し、港町を熱狂の渦に包んだ。


燃え盛る大たいまつのそばで乱舞するキリコ=能登町宇出津の宇出津港いやさか広場
あばれ祭の祭神「須佐(すさ)之(の)男命(おのみこと)」をまつる八坂神社で神事が営まれ、白山、酒(さか)垂(たる)両神社の氏子が神輿(みこし)2基を担いで町内を巡行した。
各町を出発したキリコは太鼓やかね、笛の音を各地で響かせながら、町役場前の宇出津港いやさか広場に集結。周囲が暗くなり、高さ約7メートルの大たいまつ5本が点火されると、若衆が「イヤサカヤッサイ」と声を張り上げ、キリコを上下に揺らしながら燃え盛るたいまつの周りを練った。

あばれ祭は八坂神社の祭礼で、約350年前から続くとされる。6日も神輿とキリコが巡行し、神輿は川や火の中に投げ込まれる。

あばれ祭りのクライマックス
先日の新聞によると、町内の人口が減少したため、キリコの修繕ができない町があるという。2日間にわたって担ぎまわるためキリコの傷みは激しい。昨日に続いて今日もキリコが担ぎ出されるが、終わる頃になると疲労困憊してキリコを担ぐというより引きずる状態になる。そんなことで傷みが大きくなる。その修繕費が世帯数減少のため捻出が困難になったという。

新町通りに勢ぞろい 壮観である
宇出津のキリコは近郷のそれとは大きな違いがある。キリコの高さや図体はコンパクトに作られている。そのかわり、子供たちが大勢乗れるように台座部分が頑強に作られるため重量が大きくなる。そして自分が子供の頃には胴体やぼんぼりの灯りはバッテリーが備え付けられていた。石崎のキリコと比較すれば違いが明白である。

台座が頑丈でなおかつ大きい
石崎のキリコ
石崎と比較して大きな違いはキリコの大きさであるが、写真のように石崎の担ぎ手がとても多い。それに整然として担がれるのが特徴である。ただ、本数は宇出津が6倍ほど多い。やはり宇出津は「あばれる」祭りなのだ。
「祭りのカネは惜しまない」という地元の総意がないと祭りは続かない。
だから能登のキリコ祭りは凄い祭りといえる。




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