2019年7月12日金曜日

どれだけ人が集まれば「余は満足じゃ」となるのか?

2,3日前だが、町内の回覧板に「エエッ、なんで!」と目を疑った。何と50年以上も途切れなく続いている校下の盆踊り大会が中止されるという。理由は「やむを得ないため」だそうだ。
近年、全国的な傾向として盆踊りが衰退しつつある。吾々が子供の頃はどの地域の小学校で開かれる盆踊り大会でも踊る人、見る人で運動場は超満員の盛況ぶりであった。在所の神社前の広場でも盆踊りが開かれ、夜遅くまで見て楽しむ人、踊って楽しむ人で一杯だった。

なぜ衰退したのか。それは技術革新に伴って地域住民の娯楽スタイルが非常に多様化したためといえる。昔は数えるほどしか娯楽がなかったのだ。
数年前、校下のある組織の長(以下、Xという)が会議で、「校下の盆踊り大会の参加者が減っているから主催者である公民館が対策を講じるべき」と他の意見も聞かずに命を下したのである。公民館としては、市内の著名な太鼓演奏や仮装行列を新たに設けたり、うちわの絵コンテストを開いたり工夫をこらした。だが、見物人が増えるということはなく、むしろ減少傾向が続いた。

翌年の会議で、Xは「盆踊りの活性化に公民館はもっと注力すべきだ」という発言をした。それに対して、「盆踊りの参加者数が減るのは全国的傾向であり、これを増加に転ずる方策は公民館だけでは何ともしがたい。校下諸団体が一体となって対策を協議・検討しなければどうにもならない」と反論した。

気に入らないこの反論に根に持ったXは、極悪非道の手段を行使した。娘を自宅に呼び、「あなたのお父さんは認知症のため、まわりの者が非常に迷惑を受けている。事務方二人も認めている」と宣告した。それがあって家族全員が自分を白い目で見つめ「認知症を早く直せ」と迫った。韓国朴槿恵大統領が言った「この恨みは1000年続く」という思いは今も消えない。座して泣くばかりでは埒は開かない。対抗策として上部機関に経緯を示して再発防止策を講じよと文書で通知したことは言うまでもない。

Xは自分の意を忖度できる者を後任者とした。
で、盆踊りの活性化を同じように迫ったが、グッドアイディアなるものはある筈がない。しかしXはそれが気に入らないため、3年務めた館長に辞任を迫った。そしてこの春に、ある団体の副会長を館長に任命するとともに、やはり副会長だった腹心を副館長に任命した。完全な私物化だが、十数年間ポストを独占しているとあらゆる感覚がマヒしているのだ。

公民館の行事は成人式、盆踊り大会、社会体育大会がメイン行事である。どの行事であっても企画・準備・実行・後片付けがあるが、全て公民館委員(ボランティア)の協力のもとに実施される。
新体制下においてグッドアイディアが出されたという。保育園児に演技をお願いすれば、家族が少なくとも父母祖母がかわいい演技を見に来るだろうと公民館委員に示したのだという。だが、賛同者が過半数に至らなく、強制的にああせいこうせいと言われることに反感を持つものがあるのだとか。

公民館委員は地域代表のボランティアである。会社組織ではないので強制力はない。したがって指揮命令で動くものではない。しかし、これまで献身的につくしてくれた人ばかりである。

公民館委員の業務はハード
売店はてんてこ舞い
これだけ集まっても「まだまだ少ないのだ」という
上から目線では人は動かない。人の集まりは少ないといえども、まだこれだけの人が集まる。それよりも中止したダメージは来年に跳ね返るだろう。

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