2018年5月8日火曜日

内川のたけのこまつり

去年の4月末にある人から電話がかかってきた。「今年の内川のタケノコまつりがもうすぐだけど、今年はワシの体調が良くないので中止にするわ」と。ある人とは、元内川公民館長を務めた人である。内川のたけのこまつりに、十数名の元館長と現職を含めた同窓生のグループが毎年、内川の料理店で宴会を開いていた。その会に3回出席し、去年は4回目となる筈であった。世話人は常に内川出身のその人であった。

ところがその3か月後、おくやみ欄にその人の名があったのである。町連会長、民謡師範などを続けておられ、お孫さんが全日本スキー競技大会で優勝したとうれしそうに話されていた顔を思い出すといたたまれない思いがする。

今年も内川たけのこまつりの模様が報じられた。つらい思いでその記事を読んだ。

一日タケノコづくし 収穫体験など盛況 金沢・内川地区 /石川
毎日新聞2018年5月5日 地方版
金沢市内で有数のタケノコの産地として知られる内川地区で4日、「内川たけのこまつり」(同実行委主催)があった。県内外から約2500人が集まり、タケノコ掘り体験や料理を味わうなど、初夏の魅力を堪能した。

特産品をPRして地元活性化の起爆剤にしようと、1989年に始まり、30回目。実行委によると、同地区の山は粘土質で、みずみずしく柔らかいタケノコが多く収穫される。特に今年は、大雪に見舞われた影響で春先まで土から水分が供給され続けたため、甘みが強く、豊作という。

同市三小牛町の竹やぶでは、生産者からくわの使い方を教わった親子らが、顔や服を泥で汚しながらも力を合わせてタケノコ掘りに挑戦した。小学3年生から毎年参加している金沢大付属小6年の神野正陽さん(11)は「4回目だから、もう慣れた」と自信たっぷり。「ギョーザにタケノコを入れると歯ごたえがあっておいしいのではないかと思うので、家族で作りたい」と、張り切って収穫した。

近くの内川公民館には販売所が設けられ、朝採りのタケノコ約800キロがご飯や天ぷら、煮物として売られた。「たけのこ重さ当てクイズ」など、ユニークなイベントもあった。

お世話になった1年後輩の世話人を務めていただいたその人のご冥福を祈りたい。


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