2018年5月4日金曜日

1泊15万円の部屋

この大型連休を利用して家族旅行を楽しんでおられる方も多いことだろう。
自分を振り返ると30代、40代の頃、子供たちは4,5歳~10代であった。最近になって娘達が「小さかったころ連休で家族旅行をしたことがなかった」とこぼしていると女房から聞いた。当時、連休と云えば両親の住んでいる奥能登へ帰郷することを定例としていた。否、連休どころか夏祭り、お盆、年末年始の4回は必ず帰郷していた。5人の兄弟もそうしていたから、おやじとおふくろは20人前後の人間が急に増えるのだからそれなりに大変だったに違いない。

さて、前置きが長くなったが、DiscoverNipponという横浜MM21の写真を眼にしたのだが、その写真に写されているヨットの帆をかたどったホテルを見て、工事中だったそのホテルを見学したことを思い出したのである。


平成6年ころだったか、まだランドマークタワーも工事中で、MM21もコンベンションセンターが完成していたに過ぎなかったころである。日建設計が工事監理をやっていたので、そのつてで見学させてもらった。そのホテルは奇抜な形をしており、横浜港に浮かぶヨットに見立てた設計だという。ホテルの形状は平面的に見るとV字型をしており、V字型の先端には各階とも浴室が設けられていた。5階くらいの浴室から見える風景は抜群の眺めであった。宿泊料金は1泊15万円に設定したと説明があった。贅沢な気分に浸れる代金が15万円、利用状況を知りたくなった。


この数年後、出向先の社員数名と横浜に出張したのだが、余りの変貌に驚いた。そして横浜市の港湾管理部の船に乗せてもらい、港内を1周した。そうしたら、写真と全く同じ位置からMM21を見ることが出来たのである。
その後、清算事業団を退職して県の関連機関に勤務したのだが、そこでの研修会で再びMM21を訪れた。地下鉄も開通して絵に描いた餅が現実になったことに驚きだった。

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