2018年5月23日水曜日

入院から退院まで

11日に入院して本日(23日)退院した。入院日数は13日間である。
自覚症状がゼロで健康そのものの状態で入院したのだが、入院理由は腎腫瘍切除のためであった。11,12,13の3日間は手術上体力的な問題がないのかを見極める検査がメインであった。

14日朝9時10分、手術の準備を整え、車いすに乗せられ病室を出発。5階の病室から患者専用のエレベーターで3階手術室に向かった。手術室は10室以上もあるのだろう。見たことがない大型機器が並んでいた。奥の手術室に到着し、麻酔注射のためか意識を失った。目覚めたのは集中治療室に移動して何分後なのか分からないのだが、18時30分だった。何と9時間も経過していたのだった。

何の痛みも感じないで9時間の手術が実施されたのは驚異的に思った。2人の医師が手術のダメージを確認しに来たのだろうか、私の姿を確認して顔を見合わせたのである。「どうかしましたか」と尋ねた。「手術直後に普通の状態と変わらない顔を見て驚いたのだ」という。一般的にはどんな状態が多いのかと尋ねると、「焦点の定まらないボーッとした顔が普通」なんだとか。

ロボット用の穴4個の傷跡にガーゼ、腹に血液が溜るのを吸い出す管、導尿管、脊髄に埋められた鎮痛用の管、鼻の中に金属棒が埋められていた。次の日、鼻の中の金属棒を引き抜かれた。これが入院中に最も苦痛を覚えた作業で、その金属棒の長さは40cm前後はあったのだろう。夕方、集中治療室から一般病棟に戻された。

何本もの管で繋がれた身体は、鎖に繋がれた奴隷のように思えた。だが、痛み止めが効いているのか痛み感覚はゼロであった。参ったのは3,4日続いたおもゆや流動状の食事、それも気持ちの悪い味付け。3時間間隔で訪れる看護師が体温・酸素量・血圧を測定した。19日、全ての管が外された。トイレに行くにも点滴のぶら下げる器具を動かす必要もなくなった。食事も普通食に戻った。

たまたまついでに発見された腎臓腫瘍。発見されなかった場合を想像すると恐怖を覚える。腫瘍の良性・悪性の判断は2週間後になるという。

そんなこんなで、家に戻って2週間ぶりにパソコンに向かっている。「あゝ 愉快なり」
である。



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