2018年2月19日月曜日

地域住民交流活性化の妙案

先日の神戸新聞の見出しが目を引いたので記事を読んでみた。

増える高齢者、減る「老人クラブ」 運営岐路に
お年寄りの数はどんどん増えている。それなのに、地域で活動する「老人クラブ」の会員は、どんどん減っている。新規加入が少ないため、クラブ内の“高齢化”も顕著だ。価値観が多様化した現代において「仕方がない」という声もある。一方で、老人クラブの運営は自治体などが支援し、地域社会で一定の役割を担ってきた。岐路に立つ老人クラブ、皆さんはどう思いますか?(中島摩子)

この問題は当町内老人クラブの問題そのものでもある。

全国老人クラブ連合会によると「おおむね60歳以上」を対象にした全国の老人クラブは約10万、会員数は約568万人を数える。老人福祉法で「老人福祉を増進することを目的に事業を行う者」として位置づけられており、生活を豊かにする楽しい活動▽地域を豊かにする社会活動-などに取り組むとしている。

 兵庫県内では2016年4月時点で、5032クラブ、31万1549人が活動。阪神間6市1町では計1099クラブ、計5万9753人だ。

 西宮市の「夙寿会(夙川老人クラブ連合会)」には約250人が加入し、「ウオーキングクラブ」や「歴史講座」「カラオケクラブ」「児童見守りクラブ」など17の活動がある。

会員が250人の割には17も活動があるというが、どのような運営方法なのか興味がある。

その一つが、「男の料理クラブ」。月1回集まり、今月1日には節分に合わせて「恵方巻き」や「イワシの塩焼き」などを作った。メンバーはアシスタントの中村洋子さん(78)含め7人。90歳以上も2人いる。大石勝重さん(90)は「和気あいあいと寄って、ごちそうを食べるのが楽しい」と笑顔。高井峯夫さん(91)は「妻が亡くなって一人暮らしになり、料理をしようと入会した」と話す。

 ただ、メンバーは以前より減り、中村さんは「新しい人が入らず、私たちは年を取っていく。段々と体がついていかなくなる、というのはある」とこぼす。

当町内にも料理、生け花、お茶、クラフト、カラオケ、麻雀、映画などがあるが、7年前の発足時から会員が徐々に減少し、運営困難になりつつある。元気があるのは麻雀のみとなった。
男の料理クラブ 楽しそうな雰囲気である
「役員の定年は80歳までと決まっているが、私はすでに82歳。“跡継ぎ探し”が難しい」と話すのは、夙寿会の児島章範会長だ。「友愛、健康、奉仕」をモットーに、仲間作りを呼び掛けてきた。

 しかし、自分より若い世代を勧誘しても、「老人クラブは、私はまだ…」「個人で趣味の活動をしている」などと断られてしまう。「まずは『面白そう』と関心を持ってもらうことが大事」と児島会長。会員以外も参加できる「映画観賞会」「いきいき体操」などの企画にも取り組んでいる。

兵庫県のまとめをもとに、2016年と、その10年前の06年を比較すると、県内全体の会員は約7万8千人減り、クラブも約770減った。阪神間でも尼崎や伊丹、宝塚市などで減少が目立っている。

 「県老人クラブ連合会(のじぎくクラブ兵庫)」=神戸市中央区=によると、会員減少の理由の一つが「役員をしたり、行事に参加するのが負担という意見」だ。会員の高齢化が進んで役員の引き受け手がなく、組織が維持できなくなり、解散や休止をしたクラブもあるという。

先日、カラオケ同好会の定例会があったのだが、参加者は二人のみ。そこへ町会長がやってきて相談あるという。
町会長曰く、「どの同好会も会員が漸減している。町会は活性化策として4月末から5月上旬にかけ、各同好会が一斉に会館で文化祭をすることを企画している。それ以前の問題として、どうすれば会員が増えるか妙案はないか」と聞かれた。あれやこれやと話しているうちに「会館にきたら手帳を作ってスタンプを押すのはどうか。協賛の商店に賛同してもらい相互にメリットがあるような企画はどうか」という話にまとまった。

カラオケの文化祭は参加者を公募し町内のカラオケ喫茶を利用する。会費は町会も一部負担するが参加費を500円とする案でどうかと町会長から提案があって、その方向で進めることで同意した。

高齢者を家から引っ張り出して社会交流を促進する妙案として、果たしてスタンプ効果はあるかどうか。
全国的にもその効果が試される。

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