2022年9月30日金曜日

3年ぶりの「若い力」

新型コロナの影響で一昨年と去年の大会が中止になっていた、金沢市小学校連合体育大会が3年ぶりに開催されたという。
今年はコロナ対策のため、金沢市営グラウンドから西部緑地公園陸上競技場に変更され、53の小学校、1つの分校からあわせて3700人の子どもたちが集まり、代表の扇台小学校6年、飯久保咲良さんと、安川瑠璃湖さんが、「思いやりの心を大切にし、夢に向かって挑戦します」と宣言して大会が始まった。
最初の種目は、昭和22年に石川県で開催された国体から70年以上も受け継がれている、金沢市民おなじみの集団演技「若い力」である。

「若い力」は75年前に開催された石川国体から継続している
「若い力」の集団演技に参加した男子児童は、「コロナでできなかった先輩の思いを背負って演技に取り組みました。雨が降って心配だったけど開催できてよかったです」と話していた。

この「若い力」は、自分も小学生のときに歌と演技を覚えさせられた。昭和22年に開催された国体だが、翌年から県全体の小学生に歌と演技の指導が行われたようだ。しかし、郡部では何時ごろからか分からないが指導がなくなったようだ。

50年ほど前の写真
金沢市で受け継がれている集団演技「若い力」が、市スポーツ推進審議会から、市ゆかりのスポーツの歴史を伝える「市スポーツ遺産」として認定された。十二日には、市が鞍月小学校で、市小学校教育研究会体育部会に認定証を交付した。 
市スポーツ遺産は、市民のスポーツ文化に対する理解を深めるため、市ゆかりの選手のユニホームやボールなどを認定し認知度を上げたり、価値を再認識してもらったりする。

無形遺産として、3月23付で認定された。若い力は、1947(昭和22)年の第2回国体の開会式で披露され、今も市内の各小学校で演技指導が続けられている。毎年、市内の六年生による連合体育大会で披露されるなど、世代を超えた市のスポーツ文化として受け継がれている点が評価された。
10年ほど前になるが、TVで街頭インタビューをしていて、「あなたは若い力できますか」と尋ねたところ、2,3人がいきなり路上でやって見せたのには驚いた。凄い伝統、ずーっと続けてほしいものである。



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