2021年5月27日木曜日

出雲大社にあったとされる巨木建物が三内丸山遺跡にも

平成10年8月、金沢を朝早く出発して小牧の名古屋空港から青森空港に到着し、青森市内の三内丸山遺跡や青函連絡船の岸壁等を見学した。翌日から受講する技術講習会に出席するための出張だった。この年の4月から新しい職場に勤めて初めての出張だった。

大型掘立柱建物跡(ユネスコ調査団)

巨大な縄文式建物(居住用ではなく祭礼用と考えられる)

さて、特別史跡三内丸山(さんないまるやま)遺跡は日本最大級の縄文集落跡である。発掘調査によって当時の自然環境や生活、ムラの様子などの解明が進められている。この遺跡は、今から約5900年前~4200年前の縄文時代の集落跡で、長期間にわたって定住生活が営まれていたという。

縄文人のくらし

昨日(26日)、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関は、青森市の三内丸山遺跡など17遺跡で構成する「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)を世界文化遺産に登録するよう勧告した。

世界遺産登録予定の縄文遺跡群

農耕に移行せず、狩猟などを基盤としたまま定住した縄文時代の人類の生活実態を示す貴重な物証として世界的に認められたのである。7月16~31日にオンライン開催されるユネスコ世界遺産委員会で正式に決まる見通しだという。

平成18年2月、佐賀県であった技術講習会では、吉野ヶ里遺跡を見学した。ここは縄文時代から弥生時代にかけての遺跡だが、規模的には巨大な遺跡といえる。

この遺跡では、多くの高床式建物が復元されている
石川県埋蔵文化財センターでは、県内の遺跡出土品が陳列されている。この敷地内では、縄文式建物が2棟再現されているが、設計施工監理の受託にあたり三内丸山遺跡の見学が大いに参考になった。

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