2019年11月9日土曜日

鳥取500万円石川30万円福井は?

日本海のカニ漁が一斉に解禁となって6日、各地の市場でズワイガニの初競りが行なわれた。驚くのはその価格である。鳥取港では何となんと1杯500万円の値がついたという。 足1本が50万円ということになる。フーン、奇特な人もいるもんだ。

最高品質のブランド「五輝星(いつきぼし)」の認定を受けた松葉ガニ(山陰地方で水揚げされたズワイガニの雄)が5杯水揚げされ、このうち1杯は「500万円の最高値」で落札された。

買った人は東京の客の注文だという。二人で世界一贅沢な料理を味わうのが楽しみで注文に出したという。

五輝星ブランド500万円也
県内では金沢港にある「石川県漁協かなざわ総合市場」で今回、初めて初競りに限って漁師たちが厳選した「加能ガニ」1匹ごとの競りが行われ、1万匹から厳選された16匹が並んだ。
競りの結果、▼甲羅の幅が15.4センチ▼重さ1.5キロのものが過去最高値となる1匹30万円で金沢市の老舗料亭「金城樓」から依頼を受け、仲買人を務めた関係者に競り落とされた。
これも東京の客が注文したという。それしても500万円も30万円も江戸っ子の注文。
江戸っ子というのは「粋」だねぇ。

さて、隣の福井はいくらだったか。
越前町の越前漁港で特産の「越前ガニ」が初競りにかけられた。
この日が誕生日という町内の水産会社社長中橋睦男さん(67)が、1匹35万円で落札。「競りでは値段を気にせず手を上げた。今年も良いカニを落とせて最高の誕生日だね」と笑顔を見せた。

越前ガニ
今年から地域の農林水産物のブランドを守る国の地理的表示(GI)保護制度に登録され、カニには専用のタグが付けられた。県は「ブランド強化と知名度向上につなげ、越前ガニのファンを増やしたい」と話している。 

松葉ガニ・越前ガニ・加能ガニ、どれもズワイガニを地域がそう呼んでいるにすぎない。
が、全国区は何と言っても「松葉ガニ」である。加能ガニという名称になったのはごく近年のこと。ズワイガニの味はどれも変わりがないが、水揚げされる場所でこんなに値段の差が出るのである。

庶民からすれば安いズワイガニが最もうまい。庶民のひがみかなぁ。



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