2019年8月25日日曜日

4校連合チームの特集番組

今朝、何気なくTVを見ていてNHKにチャンネルを変えたら、4校連合チームの特集番組をやっていた。4校連合チームという名称はおぼろげに知っていたのだが、4校の高校名までは知らなかった。ま、知らなかったというより無関心だった。

番組を見ていると、先ず穴水高校野球部の様子から始まった。主将をしている選手が1年生の時、熱心に友達に野球部にい入らんかと誘ったという。その友人は野球はやったことがなく人ともしゃべるのが苦手なタイプだったとか。だが、取材を受けた対応はてきぱきとしていて好印象だった。

穴水・宝達・向陽・辰巳丘の4校の生徒で構成されたチーム。100kmも離れた高校もあるので練習は土・日だけ。穴水高校では先生がノックの練習に汗を流されていた。
このチームは何年前にできたのか資料がないのでわからないのだが、公式戦は30点差からスタートしたという。

練習日の休憩タイム
ネットで以下の記事を見つけた。

野球をしたいのに、部員はわずか1人――。野球熱が高い石川県でも、そんなケースが現実になっている。今年の石川大会には、辰巳丘、向陽、宝達、穴水が4校で連合チームをつくって出場する。選手たちは何を思っているのだろうか。

開幕が約1カ月後に迫った6月16日午前。金沢市の辰巳丘のグラウンドに、色とりどりのユニホームの選手10人が集まった。4校連合チームが松任を迎えた練習試合。「ナイスバッティング」「ここ勝負やぞ」。学校の枠をこえて声が飛び交った。


平日は、それぞれの学校で練習している。
向陽の選手は中村広勢君(2年)ただ1人。キャッチボールの相手は高橋亮部長だ。穴水は選手5人に対し、マネジャーが4人いる。宝達の選手も2年生3人にとどまる。時には合同練習をするが、総勢12人の選手に休みがあると、指導者の方が多くなることも。「マンツーマン以上の指導が受けられますよ」と辰巳丘の島崎大志部長は笑う。

週末は集まって練習試合を重ねる。場所は設備が整っていて、相手も来やすい辰巳丘。だが、穴水からは往復約200キロ、3時間かかる。
結成は昨年7月末、石川大会閉幕後だった。2年連続で連合チームを経験することになった辰巳丘の北川拓甫(たくほ)君(3年)は「どんなチームになるんやろ」とワクワクした。

当然、「初めまして」から始まった。普段満足に練習出来ない4校だから、連合でも苦労は多かった。
結成当初の練習試合では30点差以上つけられて負けたことも。辰巳丘のマネジャー石田唯さん(同)は「相手の攻撃がいつも2巡目にいくから、スコアをつけていても今が何回なのか分からなくなる。手も足も出ず、炎天下、ずっと守り続けて休めない選手を見ると、心が折れそうになりました」と振り返る。「これ以上負けようがないところからのスタートでした」と辰巳丘の坂本侑也君(同)。そこから少しずつ、結束を強めていった。

今年4月には羽咋との練習試合で、結成以来初の勝利を挙げた。序盤に最大4点をリードされる展開だったが、あきらめなかった。四死球や失策を見逃さずに1点ずつ返し、8―5の勝利。喜びにわく仲間を見ながら、辰巳丘の久津礼(くづれ)択海君(同)は「勝つってこんな感じだった。また勝ちたいな」と思ったという。

連合チームによる大会出場は、1997年から全国的に認められるようになった。県内ではその5年後、町野の2、3年生と能登青翔の1年生が「町野」として出場したのが最初。昨夏の第100回記念大会では、出場46チーム中、翠星と加賀、辰巳丘と向陽と内灘の2チームが連合で参加。少人数の学校が大会に出る方法として定着してきた。

今年、4校を指揮する辰巳丘の木之下崇監督は「このチームは全員がレギュラー。これまで満足に練習出来なくても気持ちを切らさなかった。試合に出て、野球の楽しさや厳しさを学び、卒業した後も野球の魅力を伝えていって欲しい」。

先月の抽選会。連合チームの主将として、穴水の久保由伸君(同)が壇上に上がった。くじを引いた後、客席を見ると、穴水の花園修兵部長が「開幕戦やぞ。開幕」と必死の口パクで伝えていた。久保君は思わず、笑顔になった。


久保君は4校について「思ったことを言い合える、本物のチームになってきた」と語った。課題は、勝ちにこだわることだ。「大差で負けたときに感じた、アウトを一つ取る難しさを思い返し、一つ一つのアウトを確実に積み上げて、勝ちたい」。12日、石川高専との開幕試合に臨む。

去年の試合はあの「星稜」。ヒット2本打った!
4校連合チームの入場行進
確か平成12,3年ころだったと思うが、業務で辰巳丘高校と関りがあった。
そのころ、夏の大会で辰巳丘があれよあれよという間に決勝戦まで勝ち進んだ。事務長が青ざめた顔で、「優勝したら甲子園の宿の手配や応援団のバスの手配、ほか諸々の仕事がドカンと控えているので今から準備に入らんなん」と、慌てふためいておられた。

その辰巳丘が野球部員が減ってしまって連合チームの一員になったということが信じられない思いである。
特集番組で、最初はばらばらだったチームが一つにまとまって試合に臨んでいる姿を見て感動した。


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