2018年7月30日月曜日

金の卵は東南アジア?

先だって日銀北陸支店が景況の短観を発表した。「ゆっくり拡大している」だったのが、「拡大している」と1ランクアップした。
時を同じくして、金沢ハローワークでは有効求人倍率が急上昇していると発表した。

 

北陸の地域は、有効求人倍率が全国で最も高いなど、人手不足がきわめて深刻な地域の 1 つであるという。当地の有効求人倍率が高い背景には、北陸地域が域外需要を多く取り込んで いる「モノづくり」の拠点であるという需要面の要因と、女性や高齢者の就業率が既に高 く、追加的な労働参加余力が限られているという供給面の要因があるというのだ。 


こうした人手不足の問題に対処していくためには、労働者数を増やす施策及び生産性を 高める施策の双方が重要となる。女性や高齢者の労働参加率を高めるためには、育児中の 女性をサポートする仕組みの強化や、高齢者の更なる活躍を促すような雇用制度の拡充が 望まれる。また、現在は主に製造業に従事している外国人労働者の活躍の場を非製造業ま で拡げる施策も望まれる。一方、生産性の向上については、特に、相対的に改善が遅れて いる非製造業での生産性を高める必要がある。

人が集まらなくて倒産する企業も
昭和30年代、人は有り余っていた。が、中卒、高卒等の新卒者は「金の卵」ともてはやされた時代があった。


集団就職列車上野駅着
現代はどうか。高学歴社会となって中卒はほぼ皆無。高卒の就職率はほぼ100%。高専・大卒の就職率も極めて高い。要するに就職先はよりどりみどりなのだ。
ということで、昔は3Kといわれた企業は敬遠されたのだが、今では全業種が人手不足となっている。


IT関連を除きほとんど深刻な人手不足である
4月だったか、能登町小木漁業協同組合にベトナムから40人もの実習生が来たというニュースがあった。ということは、新たに漁業関係に就職する高卒者はいないということだろう。介護職も深刻な求人難である。日本語が話せない介護人が溢れるかもしれない。
温泉旅館等の従業員がフィリッピンから大挙して来日したことがあった。もう30年も前の話であるが、今は中国やインドネシアから来日している労働者が多いのだろう。
この人手不足は当分の間解消されることがないだろう。

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