2021年1月8日金曜日

初老の厄払い

 かぞえ年42才(男)は厄年である。厄年(やくどし)は、日本などで厄災が多く降りかかるとされる年齢のことである。科学的な根拠は不確かで、陰陽道由来とされるものの出典は曖昧である。しかし、平安時代にはすでに存在し、根強く信じられている風習であるという。男性の42歳、女性の33歳は大厄と呼ばれ、凶事や災難に遭う率が非常に高いので十分な警戒を要するとされている。

自分も岐阜市に住んでいた数え42才に、出身地の柳田村石井にある諏訪神社で厄払いをした。同級生2人が神社の祭礼時に合わせて行なわれる厄払いに出席した。同級生と記念品を贈ろうと話し合って賽銭箱を寄付することにした。42才は初老とされている。が、自分の心ではまだ満40なのに初老はないだろうと抵抗感があった。

輪島重蔵神社で厄払いの儀式

以下、北国記事

輪島市河井町の重蔵神社で7日夜、厄年の男女20人が柳の枝を床の板にたたきつけて厄よけを祈願する神事「成祝(なりいわい)式」が営まれた。数えで42歳の男性と33歳の女性が向かい合わせに正座し、先端を十字に切った「御宝木(ごほうぎ)」と呼ばれる枝を打ちつけて音を鳴らした。大きい音が鳴るほど物事が成就すると伝わる。同市河井町の岡垣祐吾さん(40)は「自分を律し、1年を過ごす決意ができた。健康とコロナ収束を祈願した」と話した。神事には五穀豊穣の願いも込められ、御宝木が裂けるほど豊作になるとも言われる。

「鎮疫祈願」「悪疫退散」と記した棒を振り回した
また、宇出津八坂神社の歳旦祭(さいたんさい)は7日未明、同神社で営まれ、八坂神社彌(いや)榮(さか)太鼓保存会が初打ちを奉納して新年の無病息災や新型コロナの終息を願った。歳旦祭は深夜午前0時に始まった。神事に続き、神の化身とされる面を着けた保存会員17人が代わる代わる勇壮にばちを振るい、荒々しく太鼓を打ち鳴らしたという。

最後に会員が「鎮疫祈願」「悪疫退散」の文字を記したサカキ付きの棒を振り回し、厄払いした。感染症防止のため恒例の甘酒の振る舞いは取りやめた。町無形民俗文化財の彌榮太鼓は、疫病を鎮めるために始まった県無形民俗文化財「あばれ祭(まつり)」とともに伝わったとされ、約350年の歴史がある。

本厄の厄払いはしたのだが、25才と61才の前厄、後厄のお祓いは頭の片隅にもなかった。ま、42の厄払いのお陰でこの年まで生きながらえてこられた。10日、八幡公園で恒例のどんど焼きがあるので、煙で身を清め無事息災を祈念しよう。

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