2021年1月5日火曜日

ちょっと不気味だなぁ

日本列島はプレートと称する巨大な圧力を受けて、それをユーラシアプレートがどっしりと構えて対抗している。北米プレート、太平洋プレート、フィリピンプレートがユーラシアプレートの下に潜り込むため、耐えきれなくなった地層が跳ね上がる。これが地震の発生源である。

ここ1週間(202012281100分~2021141100)では震度1以上の地震は32回観測されており、そのうち震度4の地震が2回だったという。

年末年始1週間に発生した地震分布

「地震は日本列島全体で起きる地殻のひずみを解消する動きとして生じる。活断層が見つかっていなくても地震が起きるリスクはある」。金沢大の平松良浩教授(地震学)は指摘する。太平洋側に頻発しているため、北陸は「地震リスクが少ない」ともいわれる。

しかし3月上旬、北陸地方を震源地とする地震が短期間に相次いで発生した。

過去の地震と最近の地震を地図にプロットした資料だが、9月4日午前9時すぎ、福井県嶺北地方を震源にマグニチュード(M)5・0の地震があり、最大震度5弱を観測。同県内では63年の「越前岬沖地震」(M6・9)以来の規模で、石川県の南加賀でも震度3を記録した。

3月13日未明に能登地方で最大震度5強を観測した地震(M5・5)も、2007年の能登半島地震(M6・9)から小規模な地震があまり観測されていなかった「空白域」だという。

福井県であった地震の2日前の9月2日未明に石川、富山県境付近で最大震度3の地震が発生し、金沢市でも震度3を観測した。平松教授は「地震の大きさや震源の距離を考えると、誘発して起きたとは考えられない」と分析する。

過去をさかのぼれば、石川県では300年程前の1799年に金沢地震(M6・0程度)が発生し、現在の金沢市域を中心に数千の家屋が損壊、21人が亡くなったという。金沢市周辺には森本・富樫断層帯があり、政府機関の地震調査研究推進本部は、M7・2程度の地震の発生確率を「今後30年以内に2〜8%」と見立てる。平松教授は「リスクが低いとされる場所でも甚大な被害をもたらす場合がある。事前の備えが重要だ」と訴えている。

このようなデータから、何時発生しても不思議ではないことを再認識して、家族の最低限三日分の食料を確保し、かつ、避難先をどうするか早急に検討すべき「時」が来ているのである。

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