2021年1月20日水曜日

壁の隙間が5億円?

「裏の畠でポチが鳴く いじわるじいさん掘ったれば 瓦や瀬戸かけ ガーラガーラ ガーラガラ」という童謡を思い出した。何と壁の隙間に石膏ボードなどの産業廃棄物がぎっしりと詰められ、出るわ出るわの大騒ぎとなった。場所は能登空港に隣接する日本航空石川高校の建物である。
日本航空高校石川と日本航空大学校の校舎と学生寮は2003年に県や輪島市から助成を受けて完成した。しかし、開校2年目から長年、雨漏りに悩まされていたため、新型コロナウイルスの影響による休校の期間に、原因を調べようと昨年5月に壁の一部を壊した。すると、石膏ボードの端材や軍手などの廃棄物が至る所から見つかったというのだ。


一部を壊して産廃物があったことから、その他の部分も調査したところ「出るわ出るわ」の大騒ぎとなった。
これは石膏ボードか

これは無茶苦茶

請負者は大手建設業者の前田建設工業(東京)である。前田建設は「工事で出た石膏ボードの切れ端を壁の隙間に入れることは先方も了承の上だった」と主張するが、環境省は「産業廃棄物である石膏ボードをそのようにしておく行為は当時も今も違法」との見解を示す。関係者は「十分な説明を果たさなければ(施工不良問題で問題が膨らんで社長の辞任にまで発展した)レオパレス21の二の舞になりかねない」と指摘しているという。

請負者は先方も了承していたと主張しているが、この建築工事の施工にあたり、工事監理者の責任が曖昧である。前田建設が工事監理者に「鼻薬を嗅がして」見て見ぬふりをしてもらったのか?そのあたりを追求すれば責任がどこにあるか明らかになる。もし、工事監理者に手落ちがあれば請負者の責任が軽くなるだろう。さぁ、先行きどーなるか注目したい。

追記

一般的に工事請負業者と工事監理者は全く別の組織とするが、フローをよく見ると設計も工事監理も工事施工も請負者側が行なうことになっているではないか。これでは厳正な工事監理など出来るわけない。まして、学校組織の発注者側には工事に詳しい人間などいるはずがない!請負者のやりたい放題となるのは火を見るより明らか!それをいいことに前田建設の采配は建設業者の風上に置けない。厳しく追及されるべきであろう。


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