2020年11月3日火曜日

季節の移ろい

時の流れは大河の流れのように、それを止めることはできない。11月に入って今日でもう3日目を迎えた。山に初冠雪があったり、庭の木々が紅葉したりすると季節の移ろいを実感するのだが、定例的に行なわれる行事でも季節を実感する。
毎年11月に入ると直ちに行なわれる作業もその一つ、兼六園の雪吊り作業である。

雪による枝折れを防ぐため縄を張り枝を支える「雪つり」の作業が一日、兼六園で始まった。十二月中旬まで続く。縄が円すい状に張られた木々は晩秋から冬にかけての風物詩となる。
この日の来園者は一万九百人。時折、青空がのぞく中、多くの観光客が足を止め、冬支度を見守った。一日の来園者数が一万人を超えたのは、四連休だった九月二十一日以来。

観光客が戻った!

多くの観光客が名人芸に見とれた
石川県職員の庭師五人と造園業者六人が、園内随一の枝ぶりを誇る高さ約十メートルの「唐崎松(からさきのまつ)」で作業。幹に沿って立てた高さ十四メートルほどの芯柱のてっぺんに登ると、わら縄を一本ずつ四方八方に投げて下にいる庭師らが枝に結び付けていた。
愛知県日進市から妻と訪れた二十歩(にじゅうぶ)正雄さん(72)は「これまでずっとテレビで見てきたので、生で見られて感動。あんな高いところで作業するなんてすごい」と話した。

初日は高さ10メートル、幅26メートルと園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松(からさきのまつ)」で作業が行われた。庭師は高さ14メートルの芯柱のてっぺんから何百本もの縄を投げ下ろし、下で受け取った作業員が枝に結んでピンと張り、きれいな円すい状を描いていった。雪づりは園内約800カ所に施され、作業は12月中旬まで続く。

わが家の雪吊り作業と云えば12月中旬以降である。それも、低木のボタンとキンモクセイくらいなのであっという間に作業は終わる。去年は雪が積もらなくて「徒労」だったが、今年はそうはいかないらしいなぁ。

0 件のコメント: