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本谷一和社長 |
重なる災害に「この場所では営業できない」と弱気になったが、ボランティアらの手伝いもあり店は片付いた。廃業した店から棚を譲り受け、商品も被災前と同じ1500点をそろえた。
土砂崩れや道路の復旧は道半ば。雪が降れば地域は再び孤立しかねない。それまでに食料や生活用 品をそろえておきたかったという。「ここに明かりがついていることで、みんなに安心してもらいた かった。ここからみんなで頑張っていこうという第一歩にしたい」 仮設住宅から訪れた垣内すず子さん(68)は心待ちにしていた刺し身を購入。鮮魚担当が隣町の 同県能登町宇出津から仕入れ、「最もおいしい切り方」にこだわって提供する刺し身は、もとやの売り の一つだった。「生鮮食品はなかなか手に入らなかった。復興の証しというか、ここまで進んで、本当 にうれしい」と話した。
今時、こんな素晴らしい人がおられることを知って感銘を覚えた。