2023年4月18日火曜日

友情と熱意からできた美術館と地元出身の実業家が開設した美術館

15日(土)から17日(月)の3日間、倉敷と足立美術館等を巡った。4年前の5月に九州高千穂方面の旅行を計画していたところ、コロナまん延で急遽中止してから4年、ようやくコロナ禍まん延が終息に向かいつつにあることから、旅行する意欲が高まって今回ようやく実現した。

倉敷は川を挟んで江戸時代を彷彿する倉庫群が連坦する街並みを、いつか行ってみたいと思っていたところである。ところがそんなイメージの建物群は、幾筋もの裏通りにも連なっており、想像を超えた歴史遺産の街だった。その一角に大原美術館を開設した大原孫三郎の生家があった。

生家を見学することができた

優れた作品を日本でも見られるようにしたい画家・児島虎次郎の強い思いに、事業家である大原孫三郎が賛同。
日本芸術界の発展のため、孫三郎の支援のもとで、虎次郎は西洋絵画を収集した。
現在大原美術館の中核をなしているのは、このとき集められた作品である。ふたりは深い友情で結ばれていたようである。友情と熱意からできた美術館だという。

縁側で腰を下ろしてしばし我を忘れて庭を眺めた

翌日、足立美術館を訪れた。何といってもこの美術館の敷地の広大さに唖然とした。
地元出身の実業家足立全康が昭和45年71歳のときに開館したという。質量ともに日本一として知られる大観の作品は総数130点にのぼり、足立コレクションの柱となっている。
それに、20年連続日本一という評価の庭園が素晴らしいの一語であった。

日常の手入れが隅々まで行き届いている

掛け軸として見る外の庭園
これは凄い!

この日だけなのかどうかは知らないが、外国人の見学者がひしめいていた。山陰の片隅に外人の群れ、それだけ人を寄せ付ける価値のある美術館ということなのだろう。
ここから次に向かったのは出雲大社。ここは3回目、今回は霙混じりの嵐に遭遇した。そこから宍道湖の海側を通って松江城へ。

遅すぎの平成27年国宝に指定された

天守閣最上階からの眺め
天守閣の階段は急こう配。足を挫きそうになった。
玉造温泉で一泊し、山陰の松島といわれる浦富海岸を船で巡りの予定だったが、波が高く就航は中止され、急遽、見学できる特別の場所へバスで行き眺望することになった。

浦富海岸を陸上から見下ろした

そこから次に向かったのは出雲大社と深い関りがある白兎神社に参拝し、最後の観光地である鳥取砂丘へ向かった。

海鮮料理の昼食
サザエのつくりやガスエビが6匹もついていた

若かりし頃にもここへ訪れた

フリータイムに砂の美術館の素晴らしい作品群を見物した

砂丘から一路新大阪駅を目指し帰路に就いた。山陰地方もいつの間にか高速道路が整備されて移動時間が随分短縮された。しかし、北陸線の人身事故の影響でサンダーバードの発車が1時間以上の遅れが発生して金沢到着が23時を回っていた。
毎日1万歩以上、ハードな行程だが難なくこなすことができた。健康はありがたい!

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