2018年3月10日土曜日

知られざる能登の大仏様

数年前になるが、老人会の旅行で能登を巡った。明泉寺や能登空港を見学後、穴水の中心街を過ぎ七尾方面に向かう峠を越す手前で左折し、山の中を走行して道が途絶えた。そこでバスを降りて林の中の細い道を10分ほど歩いた。そこに見えてきたのは青銅色の大仏であった。
エーッ、こんなところにこんな大仏があるとは!と驚いた。
昨日の新聞にその大仏に関する記事が掲載された。

能登長寿大仏 観光目玉に 穴水 休憩所や遊歩道整備
穴水町は町内に安置されている大仏を「能登長寿大仏」と名付けてPRに乗り出した。周辺では休憩施設や遊歩道の整備を進めており、新たな観光資源に育てようと注目している。(武藤周吉)
穴水町が観光地として注目している能登長寿大仏=穴水町乙ケ崎で
大仏は同町乙ケ崎の小公園「真和園」に安置されている。昭和建設創業者の故・堀内秀雄さんが私財約一億円を投じて二〇〇三年に建立。堀内さんは百歳まで長寿を全うしたことから、町は能登長寿大仏と名付けた。

青銅製の大仏は県内最大級で、高岡大仏(富山県高岡市)をしのぐ座高八・四メートルの大きさを誇る。また、真和園は穴水湾を眺める高台に位置し、約二万八千平方メートルの広大な敷地を持つ。桜や梅、紅葉など四季折々の植物を楽しめるほか、三重の塔など珍しい建築物を見学したり、弘法大師など十一の仏像を巡ったりすることができる。

町は観光地として誘客に取り組むため、新年度に敷地内の空き店舗を改修して、休憩施設を整備する。手打ちそばの提供や土産の販売などを町シルバー人材センターに運営してもらう計画だという。
観光客のアクセス向上にも取り組んでおり、大型バスが乗り入れられる町道の整備も進めている。穴水湾沿岸に続く全長一・三キロの遊歩道も工事中だ。
町の担当者は「“健康長寿のまち”をつくるために大仏周辺を町民のウオーキングコースにすると同時に観光拠点に育て、にぎわいづくりに取り組みたい」と話している。

老人会で訪れた時は、建設会社の私有地といえども、広大な面積に関わらず手入れが隅々まで行き届いていた。
位置図
高岡大仏を凌ぐでかさは圧巻
穴水にこんな大仏があるなんて初めて知ったのだが、私財を投げうって趣味で?建造したものだから宣伝する必要はなかったからだろう。それにしても、堀内秀雄さんという方は奇特な方に思える。
今、穴水町がその観光価値を認め、これから穴水の名所としてPRするという。ちょっと遅きに失した感はするが。

0 件のコメント: