2017年10月22日日曜日

担任と副担任による「いじめ」

福井県池田中学校で3月に中2の男性生徒が自殺した件について、町教委が調査委員会に委託した調査報告書が公表された。
調査報告書は、短期間によくぞこれだけ詳細に調査したと感心する内容となっていることから、各局のテレビ番組が取り上げ紹介された。
この事件に関して、Youtubeでも驚くほど投稿されている。全国から教委に抗議の電話が相ついでいるという。

池田中学の全校生徒が52人。1クラス21人。私の中学生だった時のクラスは52人もいた。1クラス21人に担任と副担任が配置されているということは、福井県の先生が有り余っているのかなと思うのだが。
その副担任が一人の生徒を数回にわたり強く指導していたという。担任もその生徒を吊るし上げていたという。これは指導という名のいじめである。二人がかりでいじめられた生徒は思い悩んで3階から飛び降り自殺した。

担任が家庭訪問をした際、祖母が気の優しい子だからテレビにあるような(自殺)ことにならないように・・・・とお願いしたそうである。にもかかわらず事件は起きた。



調査報告書は、度を越した指導について「教師の基本的姿勢に問題がある」と指摘。叱責を目撃しながら対応を欠いた校長らを「職責を果たしていない」と断じた。調査委は「孤立感、絶望感を深め、自死に至った」として、学校全体に問題があると結論付けた。

職員室や同級生の前でも叱責 「階が違っても聞こえた」
報告書によると、生徒は真面目だが、柔軟な対応や感情のコントロールが苦手。課題を適切にこなせないこともあったという。
担任は生徒のそうした状況を判断できたはずだが、調査委は「自己の指導方法を過信し、状況や気持ちを理解しないまま叱責を続け、追い詰めることになった」とする。

担任は、昨年10月には生徒が運営に携わっていたマラソン大会の準備の遅れを理由に校門前で激怒。これとは別に職員室や同級生らがいる前でも叱責した。「身震いするくらい怒っていた」「階が違っても聞こえた」と生徒らは証言する。

副担任は初めての中学校勤務。生徒や保護者らへのアンケートでは、妥協しない側面が指摘され、「追い詰めるようなネチネチした感じがあった」とされた。

頭を垂れても命は戻らない
この前の記者会見では「知りませんでした」と答えていた
この校長の無責任な態度にはあきれてしまった。担任や副担任が生徒を大声で叱責しているのを現認していながら、「私は一切知らなかった」と大見えを切っていたのである。
この校長は「一身上の都合により」とする事由で退職願いを提出。また、副担任は体調不調で休職中だという。

私も学校に不信を抱いたことがあった。岐阜市から転居した時、2女が小2だった。その時、娘がいじめがあったことを親に話した。
登校し始めて数日後、クラスの男の子がランドセルを教室の外に投げ捨てたという。いじめはいじめた相手が泣くことで止むという。しかし娘はそれにめげずに泣かなかったらしい。なのでしばらく陰湿ないじめは続いたという。

先生にそのことを云ったかと問うた。そうしたら、先生は「ふーん、そうか」と云ったきりで注意もしなかったという。
その話を聞いて先生の対応に憤慨したのだが、しばらくしていじめは無くなったというので先生には進言しなかった。

生徒からのいじめではなく、2人の先生からいじめを受け自殺に追い込まれた生徒の気持ちを思うといたたまれない。

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