2024年4月25日木曜日

千枚田最後の耕作者引退!

千枚田唯一の農家引退 
82歳田中さん「ここらが潮時や」 
農機具壊れ、体力も衰え
〈1.1大震災〉

という新聞の見出しがあった。とうとう千枚田の耕作者がいなくなった。自分より1歳年上の田中さんである。
「白米千枚田」の田んぼの所有者で唯一の耕作農家、田中喜義さん(82)が米作りを断念したという。地震で農機具が壊れ、体力も衰えたため、守ってきた農地に足を入れることをやめる決断をした。大型連休が近づき、本来はあぜを塗って田植えの準備を始める頃だが、田中さんは無残にひび割れた棚田を見詰め「ここらが潮時や、寂しいが仕方ない」と語った。

これ以上耕作は無理・・・と断念した田中さん

日本海を望む急勾配の斜面に大小1004枚の棚田が広がる。約30年前に白米町で17、18軒あった耕作農家は年々減少。2014年からは田中さんのみとなった。
地震で千枚田近くの田中さんの自宅は損壊。敷地内の農機具の倉庫はつぶれ、愛用のコンバインやトラクターが下敷きとなった。3月下旬に妻の君子さん(86)と避難先の金沢から自宅に戻ったが「寄る年波には勝てん」と田中さん。修理には多額の費用がかかることもあり、耕作意欲が再び湧くことはなかった。
他の農家の田んぼも引き受けて米を作ってきたが、近年は十数枚を維持するのが精いっぱいだったという。


引退を決め、自宅から道の駅「千枚田ポケットパーク」までの散歩が日課になった。苗を植えなくなった田んぼをどうするかは決まっていない。それでも田中さんは「千枚田の価値は変わらんよ」と長年守ってきた景色をいとおしそうに眺めた。
 ●オーナー制215組が継続 地震で辞退は1組だけ
千枚田で会費を払い、米作りを体験できる「オーナー制度」で、昨年からの継続会員は215組で、新規会員は62組。輪島市などでつくる景勝保存協議会によると、地震の影響でオーナーを辞退したのは1組にとどまった。

 オーナー制度は市が借り上げた約500枚が対象で、田んぼ1枚を借りられる「オーナー会員」、田植えなどの作業のみ参加できる「トラスト会員」を毎年募集。地震の影響で今年は規模を縮小して作付けを行うため、返礼品などの特典は原則なしとする。

1004枚ある田んぼの500枚のほかの耕作者はどうなっているのか気がかりだ。

0 件のコメント: