2023年11月24日金曜日

エッ、時国家が閉鎖?

朝刊の記事に目が点になった。何と々々、あの時国家が公開を取りやめたというではないか!原因は観光客が殆ど来なくなったためだという。昭和50年代のあの能登ブームがウソのように思える。

時国家

平家の末裔が築き、豪壮な茅葺(かやぶ)き屋根で知られる輪島市町野町の国重要文化財「上時国家(かみときくにけ)住宅」が一般公開を終了したというのだ。
歴代当主が個人で管理してきたが、来訪者が最盛期の70分の1以下に落ち込むなど採算が合わない状態が続き、市、地元団体と公開継続する方策を探ったものの不調に終わった。そばに建つ同じく重文の「時國家(ときくにけ)住宅」も3年前から公開を休止中。奥能登の平家の里を象徴する両家の「閉館」に、地元の観光関係者から残念がる声が上がっている。

居間

上時国家住宅は約200年前に現在の地に移転新築されたと伝わる。昭和40、50年代の能登ブームの際には年間二十数万人が訪れたが、新型コロナなどの影響で昨年は約3千人にとどまった。コロナの5類移行後も5月の奥能登地震の影響もあって観光需要は低迷が続いた。
平安時代様式の泉水

間口29メートル、高さ18メートルに達する大きな屋敷や庭園の維持管理費に加え、公開のためには最大で従業員6人を抱えるなど人件費も必要になる。入館料(大人1人550円など)ではそうした費用の捻出が難しくなり、9月から公開を断念した。

現在も駕籠が保存されている

当主の時国健太郎さん(73)は「文化財活用の柱は公開すること」として、市や地元団体と協議し、一般開放の道を模索したが、折り合えなかったという。
何度も訪れたことはあるが、もう入館不可となるととても寂しく思う。

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