2023年9月30日土曜日

池江選手、白血病を克服してアジア大会で銅メダル獲得!

アジア大会の昨日(29日)、競泳男子200メートルバタフライを本多灯(イトマン東京)が制し、400メートル個人メドレーとの2冠達成。競泳女子50メートルバタフライの池江璃花子(横浜ゴム)は銅メダルとなった。

白血病と戦い奇跡的復活の池江選手が銅メダル

あの池江選手が前回アジア大会でメダル6個を獲得した後、不治の病といわれる白血病を発症し数カ月入院した。
驚くことに、その後間もなく退院し間を置かず水泳のトレーニングを始めたのである。
2年前の東京オリンピックには日本代表選手として出場した。

前回のアジア大会で金メダル6個!

急性リンパ性白血病は、白血球が非常に若い段階でがん化してしまう血液のがんで、小児や15~39歳に比較的多いという。
池江選手は2019年2月に体調を崩し、医師に急性リンパ性白血病と診断された。約10カ月入院し、同年12月に退院した。

抗がん剤治療中に感染症や臓器の機能障害などの合併症が起きることがあり、池江さんの所属先は、合併症が起きたために骨髄移植といった造血幹細胞移植を受けたと発表した。
一般的に造血幹細胞移植を受けた後は、感染症や免疫反応による合併症が起こることがあり、合併症を防ぐため長期間、外来に通い検査や治療を続けることになる。
さらに再発することもあり、患者は常に不安を抱えている。症状が落ち着いた「寛解」を5年間維持して、ようやく病気が治ったとみなすことができる。

移植を受けなくても、薬で筋力が落ちたり、長い入院で全身の体力が低下したりする。大阪国際がんセンター血液内科の多田雄真医師(34)は「退院後、日常生活を送るだけでも体力の衰えを自覚される人が多い」と説明する。

 それでも池江選手のようなAYA世代の治療成績はよくなっており、医療関係者からは「24年のパリ五輪をめざすことは可能」という見方もあった。だが、その予想を大きく上回るスピードで、回復を果たしたことになる。
多田さんは「これだけの短期間で、アスリートとしてトップレベルまで戻してこられたというのは驚異的。治療中から治療後、退院後の本人のたゆまぬ努力と、それを支えた医療者ら関係者の手厚いサポートがかみ合ったのではないか」と話す。

パリ五輪まであと1年。それまでに金メダル6個に輝いた時の体力回復を祈念せざるを得ない。

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