2018年11月9日金曜日

「生まれは葛飾柴又でござんす」

名古屋勤務で13年間単身赴任をしていた時代、帰省する金曜日の夕方、名古屋バスターミナルから高速バス金沢行きに乗った。金沢までの4時間、決まって映画「寅さん」がビデオで流されていた。

2,3日前の北國コラム『時鐘』 に、映画「男はつらいよ」が22年ぶりに復活するという話題を取り上げた。
山田羊次監督作「男はつらいよ」シリーズの50周年プロジェクト発表会が東京・新宿ピカデリーで行われたという。そこでは同シリーズ約22年ぶりとなる新作映画の製作が発表された。1969年8月27日の映画第1作公開から、50周年を迎える2019年に、第50作として封切られる。
「男はつらいよ」第50作がクランイン
 その発表会場で、かつてのマドンナ、リリー役の浅丘ルリ子さんや妹さくら役の倍賞千恵子さんらが集まった会見写真を見て似た気分になった。見たいような、見たくないような。思い出だけの方が美しいのではないか… 印象深い場面がある。・・・・と、時鐘子。


山田監督は、「さくらさんの息子(吉岡演じる満男)がちょうど50歳になろうとしているわけで、彼の生い立ちが中心になると思う。今、彼が何を考え、何をするのか。なおかつ主役は渥美清さんである」と述べる。「今、僕たちは幸せだろうかということ。あるいは君たちはどう生きるかということ。これが作品のテーマになる」と続け、「今まで(作品に)登場した人たちは、1人残らず、ちょっとでも、観客は会うことができる。そんな映画にしたいと思っています」と明かした。


さらに時鐘子は次のように記した。次回作はぜひ見たい。亡き渥美清さんは過去の映像で登場する。かつてのファンも年をとった。「故人老いず、生者老い行く恨みかな」
いいあてて妙なる言葉ではある!

そしてまた、時鐘子は次のように述べている。平凡な暮らしの中にある人間ドラマ。山田洋次監督のテーマだと思う。まじめに働くさくらの夫・博がいて、寅のフーテンぶりが際立つ。あてもない旅の途中に恋をする。バカなけんかもする。出会いと別れを繰り返す。家族が舞台の喜劇とされるが、質の高い青春映画だった と綴った。 

公開が楽しみだなぁ。

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