2018年11月21日水曜日

エンジンがない漂着船

去年の年末近くにSNSにこんな投稿があった。


首相官邸(災害・危機管理情報)
【近づかず、すぐ通報を】北朝鮮からと思われる不審な船や不審人物が主に日本海側で発見されています。普段は見かけない船や人を見かけたら、決して近づかず、すぐに通報を!漂着している不審な船や人を見かけたら警察(110番)へ、海上で不審な船を見つけたら海上保安庁(118番)へ #不審な船

エンジンが外されている
 今年も北海道や青森、秋田に漂着しているという。
青森に漂着した船
2,3日前に次のような記事があった。

許せない!日本海の烏賊を獲り尽くす北朝鮮 止まらない”イカさま”密漁の実態
今年、9月に青森に流れ着いた北朝鮮漁船を調べたところ、エンジンが取り外されエンジンルームが居住空間に改造されていた。昨年来、出漁前からエンジンとスクリュウが取り外されていた漁船が、数多く漂着している。それらの船からは、遺体は発見されていない。また、船の中から革靴やジャケットが発見された事例もあり、
日本国内に北朝鮮人が上陸している可能性も高い。漂着船の数からすると、100人規模の密入国者がいてもおかしくは無い・・・・ というのだ。

そして次のような警告を発していた。
北朝鮮は、イカ漁を隠れ蓑にして、日本への上陸を企てていると考えられる。今までの北朝鮮の行動から、覚せい剤の密輸やスパイ活動などが懸念される。
日本海の全域に姿を現す北朝鮮漁船対策を根本的に見直さなければならない。すでに、海保、水産庁の対応は限界に達している。漁業者の力も借りて、海の安全を守る体制が必要なのである。

今年、金沢安原地内で発見された
しかし、よりによって強風と荒波のこの時季に、スパイを日本に送り込むというのは、北朝鮮と云えども人命を軽視しすぎで、このような推定は無理があるのではないだろうかと考えるのだが、エンジンを取っ払った状態の漂着船もあるし・・・。
漂着船がひっくりかえった状態の写真を見ると、船の作りが非常に簡単だと考えられるが、航海するとなると波にあおられ不安定だと思う。

扁平な底
老朽化した北朝鮮船が朝鮮半島から遠く離れた海域で無謀な漁を続けるのは、金正恩委員長が北朝鮮近海の好漁場を中国に売り飛ばしたためだという。中国に売却することで得る収益は年間7500万ドル(約76億円)に達し、これが統治資金になっているとみられる。

金正恩は2013年以降、年末になると「朝鮮人民軍水産部門熱誠者会議」を開催し、海産物の漁獲量を画期的に増やすよう指示している。今年は経済制裁に対抗した「万里馬運動」という増産強制運動もあり、また悪天候も重なって漂着件数が増えたと思われる。

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