2017年4月20日木曜日

奈良市内に八つの世界遺産(その1)

世界遺産に認定されるのは容易なことではない。富士山と三保の松原がセットで認定されたのはつい昨日の出来事のように思われる。
そんな貴重な世界遺産が奈良市内に八か所もある。私は奈良市へ出張した際、春日原生林だけは時間的余裕がないため見学を諦めることにして、ほかの七か所を徒歩で訪ねる計画をたて実行に移した。

最初は昼休みの時間を利用して東大寺に行くことにした。東大寺には中学の時、修学旅行で訪れたのだが、ただ「大きいなぁ」と思っただけであったが、あれから50数年も人生経験を踏めば、当然着眼点が大きく異なるのである。
東大寺に入って先ず建物の内部構造、天井、大仏の台座等を細かく観察した。そしてその出来栄えに感動を覚えた。先人の建築、工芸に係る企画設計力と各種技術力に感服した。
大仏殿の内部
台座の彫刻も素晴らしい
東大寺の近くに春日大社がある。奈良公園を横断して春日大社の一角にたどり着いた。
ぐるっと回って正門まで行ったが、ここも修学旅行で来たことがあったので本殿の内部には入らなかった。途中、宝物殿があったので見学した。源頼朝が寄進した弓矢などが眼を引いた。
春日大社
次に訪れたのは興福寺。五重塔の素晴らしさにしばし見惚れた。金堂には仏像が収められている。金堂の左手に国宝館がある。
興福寺
国宝館
この国宝館に入場した。
阿修羅像ほか仏像がずらり
写真を見ると阿修羅像は大きく見えるが、実物はそんなに大きくはないのである。
興福寺といえば猿沢の池とセットになって紹介される場合が多い。猿沢の池の水はもう少しきれいにならないものかと思うのだが・・・・。
興福寺からしばらく歩くと元興寺に着く。ここは何がどうなのかというと、極楽坊という本堂の屋根に飛鳥時代に葺かれた瓦が現存していることなのだ。
元興寺本堂・極楽坊
飛鳥時代に葺かれた屋根瓦
1,400年前の瓦を見ることができるのが驚きである。
本堂の内部は畳敷きとなっており、そんなに広いものではない。
次に訪れるところは平城宮跡地であるが、ここは3kmほど離れているので奈良駅から近鉄電車を利用することにした。


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