2013年5月7日火曜日

中山道中津川宿(その8)オールグリーン役満


41年度初頭に着工された複線化工事は在来線に腹付する一般的な方法と異なり、下り線単独で曲線半径を大きくし、スピードアップが可能となるよう別ルートとする線形が採用された。
当時、その計画さえもなかった中央自動車道中津川IC付近に千旦林トンネル(L≒350m)が施工されることになった。
千旦林トンネル入り口で助役の指導
写真から判断すると、上部半断面先進掘削工法である。本工法は比較的地質が良好な単線トンネル掘削に採用されるが、これまで導坑先進上部半断面掘削工法で木製に依存していた支保工が画期的に鋼製が採用され、大断面掘削が可能となった。
多治見工事区で貫通式に参列して私もいつかはトンネルを担当したいと思ったが、あいにく2年先輩が担当者となった。

トンネル入り口付近の坑外設備
切羽(掘削先端部)の状況
この7年後、ようやく念願が叶いトンネル担当者となったが、この時と比較すると技術的な進歩に著しいものがあった。
しばらくして本トンネルの覆工コンクリート初打設を祝い、盛大な祝宴が開かれることになった。
一流の料亭で芸者をあげて祝宴

この後、麻雀大会が開かれ、オールグリーンという役満の手に振り込んで大負けを喫した苦い思い出がある。


0 件のコメント: