2013年5月26日日曜日

青春時代の真ん中(その3)4回目の青春

私は日本人男性の健康寿命である70.4歳の今、24歳の出来事を振り返っている。当時の写真を見ていると、それなりに青春を謳歌していると思う。そして、わが青春に悔いはないと満足感を抱いた。
そんな時の23日、三浦雄一郎さんが世界最高峰のエベレスト登頂に成功し、世界最高齢者の記録を樹立したと報道された。
80歳の三浦さんは「4回目の20歳だ」と元気そのものである。
この快挙は高齢者にとって「自分もまだまだ何かやれるかも知れない」と若返りの秘訣を教わった方も多いだろう。私もそのうちの一人である。
登頂成功(ネットより)
今朝の朝日新聞「天声人語」に三浦さんにまつわる記事が掲載されていた。その記事に深く共感を覚えたので皆さんに紹介したい。

天声人語 朝日新聞H25.5.26
登った山からは下りなくてはならない。史上最高齢でのエベレスト登頂のあとの、三浦雄一郎さんの下山の苦闘を、続報記事がうかがわせる。無事に生還してこそ成功なのだと、自分に言い聞かせつつの一歩一歩だろう。細心と不屈に頭が下がる
▼頂(いただき)の栄光にくらべて、下りる行為は地味だが侮れない。事故はむしろ下山で起きている。東京への電話で、ご本人は「ふらふらで歩く幽霊みたい」と語ったそうだ。登ったら終わり、ではないから登山は厳しく、難しい
▼三浦さんは、若き冒険スキーヤーだったときにエベレストに惹(ひ)かれた。初登頂者ヒラリー卿の家を訪ね、飾られた写真を見てのことだ。「滑降したい」と言うと「クレージー」と笑われた
▼だが「やってみたらいい」と励まされた。「人間はいつだって不可能かもしれないことを超えてきた」と。三浦さんの信条である「目標を持って生きれば、わくわくできる」の源流だと、前にお聞きしたことがある
▼三浦さんはその後、エベレストを高所から滑降し、今回は自身3度目の頂を踏んだ。英国隊の初登頂から今年で60年。今は天界に昇ったヒラリー卿も、冒険心を失わぬ80歳のがんばりを見守ったことだろう
▼青春とは年齢ではなく、心のあり方だと言われる。似た意味で、高齢の人には三つのタイプがあるとも言われる。まだ若い人、昔は若かった人、そして一度も若かったことのない人。快挙に励まされて「まだまだ若い人」が世に増えそうな、明るい予感がする。   以上

この文章に、青春とは年齢ではなく、心のあり方だ・・・・・というくだりがある。
「まだまだ若い人」が世に増える一員に加わり、私もまだまだ青春を謳歌できるよう心掛ける決意を持った。

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