2024年12月15日日曜日

古墳時代前期に繁栄していた金沢

金沢の歴史で知っていることと言えば室町時代以降だが、これまでの発掘調査で発見された相当古い時代の遺跡もあるようだ。
金沢市が実施している発掘調査で、古墳時代の遺跡が発見されたという。

幅3.5m深さ0.6mの周溝が発掘された

在調査中の南新保C遺跡は金沢平野の北部、金沢港までは約2㎞の臨海部に位置している。 現在は水田や果樹園が広がる田園風景だが、かつては沼が広がり小川が網目 状に流れる低湿地であり、その中の微高地上に南新保C遺跡を含む複数の遺跡 が点在していたようである。周辺には南新保A~E遺跡、南新保三枚田遺跡のほ か、弥生時代の大集落である西念・南新保遺跡などが分布している。

南新保C遺跡から出土したものの見学会

市埋文センター 大きな集団 繁栄の可能性
金沢市埋蔵文化財センターは14日、発掘調査を進めている南新保C遺跡(同市南新保町)で、本年度の成果を報告する説明会を開いた。前方後方墳の全長が31メートルで周辺地域では最大規模と分かり、古墳時代前期に大きな集団が栄えていた可能性が浮かび上がった。 
市は土地区画整理事業に先立ち、2020年度から発掘を進めてきた。過去に県の調査で前方後方墳の存在は分かっていたが、全容は不明だった。
 今年9月から調査地(3350平方メートル)での発掘を開始。古墳を縁取るように掘られた「周溝」(幅3・5メートル、深さ0・6メートル)が見つかった。


金沢は太古の昔から栄えてきた証である。このほか発掘された埋蔵文化財は県の埋蔵文化財にも展示されている。市の埋蔵文化財センターへはまだ行ったことがないので一度行って見たいと思っている。

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