2018年4月22日日曜日

能登鹿島駅の桜にまつわるエピソード

今年も能登鹿島駅の桜まつりが盛況だったようである。先日配付された県公報誌春季号の表紙にもこの駅の満開の桜が描かれている。


30年ほど前になるが、金沢駅西のビルに事務所を構えていた清算事業団金沢工事所に1年ほど勤務したのだが、業務は北陸本線や七尾線・能登線沿線の清算事業団に帰属した旧国鉄用地の更地化であった。能登鹿島駅にも清算事業団に帰属した用地があって、この駅の右側に隣接した旧国鉄宿舎跡地の更地化の工事監理業務を担当したのである。

駅のすぐ横を境界にホーム前まで線が引かれ、かなりの面積を有した区画になっていた。


この写真の位置でいうと、右端で円陣を組んだ花見客がいるあたりが境界線だった。
ところが、この区画内に老木だが桜の木が2本含まれていた。事業団としては更地化するにあたり樹木を伐採することになるのだが、地元にその旨の説明をしたところ、「絶対反対!」となった。その理由は、
「この木は坂本三十次先生のおばあ様がお手植えの木である。今日まで親しんできた木を伐採するとは何事か!絶対許せない!」。
そんな経緯を支社トップまで報告し、「やむを得ない。木を残すよう区画を変更しろ」という指示が下ったのである。


桜の名所能登鹿島駅にそんなエピソードがあるなんて、石川県人でもわからないだろうなぁ。

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