2017年2月25日土曜日

東京漫歩(その3)新宿御苑から日本青年館・迎賓館界隈

研修センターでは、札幌ビール工場開発プロジェクトや恵比寿地区開発プロジェクトの研修講義で、現在地が開発でどのように変化するのかをCGで見せてくれる研修があった。建物の外観、内装仕上がりの姿が手に取るように示した動画CGであった。
開発計画図を見ても完成すると建物群がどのようになるのか全体像を掴むのが難しい。だが、CGだと空間構成はもちろん、ドローンで撮影したかのような動画で現場にいるような疑似体験ができるのである。
首都高速道を走行する風景の移り変わりと計画地までの風景、そして完成後の現地の姿をスクリーンに映し出された。このCG作成は大成建設のスタッフが講義に間に合わせるため、1週間も不眠不休で作成したのだとか。
便利な時代になったものだと感心しながら見入った。

さて、池袋、巣鴨周辺に続いて、今回は新宿駅~新宿御苑~国立競技場~赤坂迎賓館~東京駅まで歩いた記録である。

新宿駅から数百米ほど歩くと新宿御苑に至る。この公園は六義園のような日本庭園ではなく西洋式に作られている。

子どもと一緒に遊んでいる家族の姿が多かった。新宿門から入場し千駄ヶ谷門まで、立ち止まることなく速足で通り過ぎた。
しばらく歩くと左手に今はもうその姿はないが、すり鉢状の国立競技場を眺め、東京オリンピックで聖火を高々と掲げ点火した様子を思い起こしながら進むと、右手に日本青年館が現れる。


20代の頃、広島で「青年の意見発表会」という催しがあった。主催者は国鉄当局。そこで応募することを決意し、論文を書いて提出したところ、何と何と「最優秀賞」を受賞した。そして全国大会の選考のため論文が本社に送付されたが、発表者が20名限定という激戦で落とされ、発表の幕が閉じられた。しかし、そのご褒美として日本青年館で全国大会の発表会があるので傍聴して来いとなって訪れたところなので、立ち止まって往時を懐かしく思い出した。

神宮球場の前を通り抜けた。この辺りはイチョウの並木道となっており快適に歩くことができた。
道なりに歩いていくと、左手に赤坂御用邸の広大な敷地となり、土塀が延々と続くではないか。
単調な景色が続くので疲れが出始めたが、ようやく赤坂見附。そこを左にまわり込むと迎賓館前に出る。正門はいかめしくも美しい鋼製のゲート。その鉄格子の間から迎賓館を見ることができた。ベルバラに出てくるような外観は本当に素晴らしいものであった。

そこから少し戻って半蔵門前に出た。そこから堀に沿って左に折れ1kmほどあるくと左手に趣きのあるレンガ造りの建物が見える。旧近衛師団司令部があった庁舎である。現在は東京国立近代美術館工芸館となっている。

国の機関を地方分散するという政策が進められているが、その一環としてこれを金沢に移転するという。残念ながら建物そっくりというわけにはいかないようだ。県立美術館と歴史博物館の中間にその施設が計画されている。
ここから大手町を通り東京駅に向かったが、少し歩き過ぎたかな。




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