2019年2月1日金曜日

初釜という儀式

町会の集会所である荒屋会館が竣功した際に、会館の有効利用を図り以って町内のコミュニティー強化を図る目的で、平成22年4月に各種同好会が立ち上がった。
その同好会の一つに茶道同好会があるが、同好会立ち上げの際に指導を仰ぐ先生をどなたにお願いするかが問題だったが、幸いにしてKさんにお願いしたところ快く引き受けていただくことが出来た。茶道具一式を会館建設資金賛助金から捻出して取り揃えた。専門店の店長さんが「町会で茶道具を揃えたということは聞いたことがない」と驚いておられた。
それから今年で発足10年目を迎えた昨日、先生から初釜に招待されたので出席してきた。


 準備まで3階でお待ちくださいと云われ3階へ行ったところ、茶道ゆかりの品々が飾ってあった。テーブルに掛けられた立派な敷物はご主人が中国へ2週間の研修に行かれた時に購入されたという刺しゅうされた布であった。同好会の一人がわざわざ説明に同席された。

準備が整い2階へ案内された。指定された席が釜のすぐ右隣り。作法は二十歳ごろ職場の茶道班で2年ほど真似事をやった程度で緊張しながら席に着いた。



初釜を解説した文章によると、初釜とは、新年に茶道のお稽古を始める日のことをいい、新しい年を祝う茶道の新年会のようなもの。 茶人(さじん・ちゃじん・茶道に明るい人のこと)は元旦に初めて汲む水、若水で釜を開き、新年の挨拶が終わったころに客を招いてその年最初のお茶を振舞います・・・となっている。

安倍首相も初釜に
2階に降りたのは11時半ころだったが、しばらく雑談してから2段重ねの弁当が配られそれを食べながら会話を楽しんだ。
そして最初は濃茶、しばらく雑談して次に薄茶が振る舞われた。先生のアシストを務められたのがKさん。なかなかの腕前、しかも会話の進め方も上手だった。

会話の中で荒屋団地が分譲されて暫くの間、市道にしろ団地の道路にしろ「ぬかるみ」がすごく、森本の駅で電車を降りると長靴に履き替えなければならなかったと往時を振り返られた。
平成9年に当地に来た自分には考えられない歴史があったのである。


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