2016年11月15日火曜日

博多道路陥没が超高速で復旧開通!

博多地下鉄工事に起因する駅前道路陥没は1週間前に発生した。その道路復旧工事が今日午前5時に開通した。常識では考えられない超スピードだが、高島市長の強固な意志で困難を克服して復旧が実現した。
道路には大小2本の下水道・上水道・電話、電力、通信ケーブル等が埋設されていたが、それらのインフラすべてが同時に復旧された。

工事復旧はこれらの関係者が一致協力して行わなければ成し遂げられるものではない。地下鉄工事はジョイントで施工中であるが、その代表者大成建設が埋め立て資材用運搬車両を全面的に手配尽力したという。
各インフラの関係者が綿密な連携プレイを図り、詳細工事工程を調整し所期の目的を果たした。
土木工事経験者として敬意をもって拍手喝采を贈りたい。
1週間前と本日午前9時の状況
陥没当時の写真を見ると、ビルの基礎くいもむき出しになっている。
ビルの基礎くいの露出状況が見える
地中の基礎くいは見事に正確に施工されており、杭工事施工者の「見えない工事」に心血が注がれたことが見てとれる。
杭の施工不良が原因でマンションが傾いた事例があった。その業者とここの杭施工業者には担当者の心構えに雲泥の開きがある。
さて、陥没の原因であるが施工中の地下鉄トンネル工事について、ある報道機関の資料がホームページに掲載されている。

この図面によれば、陥没と掘削中の関係が示されているが、地質の柱状図が記載されていない。
掘削工法はNATMであることは前のブログに述べた。
ロックボルトの削孔が崩落の起因であるとする新聞記事があったが、正にその通りである。
工法選択の誤りとは認めていないが、沿道建物等の営業中断による損害賠償の問題が起きており、その対応が注目される。


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