2020年5月23日土曜日

「まれぞら」を奏でるメロディーロード

もう5年くらいたったのだろうか。それは、のと里山海道の別所岳SA−越の原IC下り区間に、車の走行中、タイヤと路面との摩擦音でメロディーが流れるようになった。 メロディー道路は、路面に細かい溝を何本も平行に刻み、その上を一定の速度で走行すると音楽が流れているように聞こえる特殊な道。


このノウハウを持つ会社が北海道標津町にある 篠田興業だが、北海道立工業試験場(現・北海道立総合研究機構)と共同開発したのがメロディーロードである。 実験的に造られたその記念すべき第1号が標津町のメロディーロードだという。メロディーは会社からそんなに遠くない知床半島を謳った、かの名曲「知床旅情」だそうだ。3年ほど前に観光バスでその道路を走っているはずなのだが、記憶に残っていない。バス車内が賑やかだったのかバス走行ではメロディーにならないのかわからない。

線の太さ、深さ、間隔等の切り込みとタイヤとの摩擦音でメロディーを生む
里山海道にはこれまで数回ここを走ったが、別所岳サービスエリアから輪島方面へ向かう越の原インターチェンジ(穴水町)の間の下り線1・2キロ。制限速度の時速70キロで走ると、1分間余りにわたって、ドラマの「希空~まれぞら~」と同じように聞こえる。希ちゃんの朝ドラが蘇ってくる。

日本各地にこのメロディーロードができ、中国にも施工例があって好評を得ているという。制限時速走行で最も安定したメロディーが流れるように施工されていて、安全運転にも寄与している。素晴らしいノウハウである。
 

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