蛸島出身の球児が選抜大会に出場するという記事を見つけた。被災時に緑丘中3年生だったという。その子が智弁学園3年生の今、選抜大会に出場するというのである。昨日から熱戦が始まった選抜高校野球で、能登半島地震で被災した球児が挑むという。
2024年1月1日、地震が発生した。自宅は停電、断水し、車中泊を余儀なくされた。この時、すでに智弁学園への進学は固まっていた。甲子園では春に優勝1回、夏に準優勝1回の名門。高校生活に夢を膨らませていた矢先の大災害に心は揺れた。
| 番匠選手=2025年9月、奈良県橿原市 |
寝泊まりする車の中。涙ぐみながら「地元の高校に行った方がいいかな」とつぶやくと、父の洋公(ひろゆき)さん(40)と母の友美子さん(41)は言った。「心配するな。やりたい野球をやればいい」