この時季、金沢ではフードピア金沢というイベントを開催している。その趣旨は食材の豊富な冬に、石川の食(FOOD)文化とそれを育てた風土(フード)を満喫できるイベントとして、毎年2月を中心に金沢市内各地で開催されている。
フードピア金沢を通じて、奥深いながらも幅広い『金沢の文化』をご堪能くださいというのだが、庶民にとっては「高嶺の花」でありまだ経験したことがない。
フードピア金沢2019のイベントは多種多様に展開しているのだが、l月17日(日)に金沢の老舗料理「つば甚」にて「金澤老舗よもやま話」が行なわれたという。金澤老舗よもやま話は創業100年以上の歴史を持つ企業が集まる「金澤老舗百年會」の会員の料亭等に多彩な講師をお招きし、食談義をお楽しみ頂けるイベントで、フードピア金沢の恒例企画。2/4〜2/28の期間中に各8料亭で11回の開催を行われる。
つば甚は創業宝暦二年(1752年)で2019年で267年目を迎え、金沢市を代表する有名な老舗の料亭である。今回は講師の多田けい子氏(仕覆・茶箱作家)が実演や説明を交えながら、「茶箱の楽しみ」についてお話頂いた。
参加者からは「日本文化の素晴らしさを改めて感じた」「究極のおもちゃの世界を見るようで楽しかった」との感想が聞かれ、茶箱の世界を楽しんだ様子が見受けられた。
また食事に関しては「茶箱に合わせて箱弁当が出てきたのが面白く、楽しかった」「箱弁当(野点弁当)をもって遊びに行きたい」「思いがけぬたくさんの料理を美味しく頂きました」とのことで好評であったという。
金澤老舗よもやま話はフードピア金沢のメイン事業の一つとして毎年開催されており、金澤老舗百年會の料亭や飲食店を会場とし、百年會会員企業経営者や当地で活躍する文化人等を講師に招いて、食談義をお楽しみ頂ける事業となっている。
雪見の宴 |
■よもやま話を開催&開催予定の料亭(および飲食店)
いしや、宮田・鈴庵、大友楼、松魚亭、北間楼、つば甚、元湯石屋、金城樓
着色した料亭名は行ったことがあるところ。実はそれにはわけがあるだ。
平成10年、転職した職場で職員の意見を聞く会が開かれた。
議題は忘年会の開催についてであった。何でも若手職員から「温泉へ行って忘年会するのはいや」という声が出ているからだという。
吾々の世代は忘年会は温泉でというのが当たり前だった。が、時の移ろいと共に、世代間で価値観の相違が顕著になってきた。
意見集約の結果、温泉で開く忘年会は廃止し、会費徴収は従来どおりとし、今後はその資金を「金沢の老舗料亭を回る」ということに一決した。このため、滅多に行くことがない高級料亭に行くことが出来た。金茶寮や山の尾、それに廃業が決まったつる幸は参加していないのかな?
■日時:2月23日(土) 11:00〜14:00 ■テーマ:「鏡花と金沢の食」 講師 穴倉 玉日
■参加費:8,000円(税込)■定員:25名 ■会場:金城樓
※会食後に講師の方に泉鏡花記念館をご案内頂きます(入館料は各自負担ねがいます)
■日時:2月28日(木) 19:00〜21:00 ■テーマ 「早春の金沢の食と音楽」 講師 直江 学美・黒瀬 恵
■参加費15,000円(税込)■定員:30名 ■会場:金城樓
老舗料亭が多く残る金沢では、昔から受け継がれている郷土料理をはじめとして様々な食をお楽しみ頂けるのでご堪能下さい。
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