2018年3月3日土曜日

体質共通


相撲協会は組織が腐ってしまって自力更生は絶対できないと思っていた矢先、今度はレスリング協会が伊調選手の嫌がらせについて告発されたという。

五輪4連覇で国民栄誉賞を受賞した伊調馨選手
五輪4連覇中の伊調馨選手が日本レスリング協会の栄和人・強化本部長から「パワハラ」を受けていたとの告発状が内閣府に提出された問題で、スポーツジャーナリストの小林信也氏が2018年3月2日放送の「バイキング」(フジテレビ系)で、「あまり悪いことをしている感覚がない」などと協会の体質を論じた。


告発状には、伊調選手が師事する田名部力コーチに指導させないよう栄氏が不当な「圧力」をかけていたとの訴えもある。小林氏は「(圧力は)あったでしょうね」と推測している。
「金メダルが好きで好きでたまらないんです」
1日発売の週刊文春(8日号)によると、五輪選手含む複数の協会関係者の依頼で担当弁護士が作成したという告発状の内容は、(1)伊調選手が師事する田南部コーチへの不当圧力(2)伊調選手の男子合宿への参加禁止(3)伊調選手の練習拠点だった警視庁レスリング部への出入禁止処分――という大きく3点の「パワハラ」の訴えだった。

レスリング協会は1日、報道各社にあてた文書で「当協会が伊調選手の練習環境を妨げ、制限した事実はございません。同様に、当協会が田南部力男子フリースタイル日本代表コーチに対し、伊調選手への指導をしないよう不当な圧力をかけた事実もございません」との見解を示している。東京五輪を2年後に控え、「選手、コーチ、他関係者が一丸となって『金メダル』という一つの目標に向かって邁進しなければならないこの時期に客観的事実と異なる報道がなされたことを非常に残念に思います」とも記述しているという。

この間髪入れない反論は、あわてふためく協会の体質が読み取れる。十分な調査もしなくて「そのようなことは一切ありません」と断言しているのである。


栄本部長は6人のメダリストを育て上げた実績がある。そんな実績を背景に自分の思うがまま協会を動かせる立場になった。要するに「天狗」になってしまった。
組織の重要ポストを長年続けると必ず陥る諸悪の源泉である。

テレビ番組で、栄氏は大きな力を持っているのかという問いかけに「持っていると思います。持っています。トップなので、栄監督が右といえば右かなと。選手が左と思っていても。上下関係はしっかりしているので」と話していた。


至学館を去り東京に行った伊調に栄本部長は金メダルを取ってほしくない、取らせないという確固たる信念の持ち主だという。

レスリング協会も腐ってしまった。

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