2021年4月8日木曜日

千里浜3.2kmに聖火リレー通過予定

調査報告書によると、加越沿岸の北端に位置する千里浜は、手取川などの河川から出る砂が、対馬海流に乗って北上する過程でふるい分けられたため、均一な微小粒径の砂浜になったと言える。
千里浜の海底勾配は極めて小さいため、岸沖漂砂による浸食の恐れは少ないが、波向きがN30° に集中しているため、南向きの沿岸漂砂が卓越し、外部からの砂の供給が不足する現在、浸食傾向にあるという。

浸食状況

ドライブウエーの面影は全くない
千里浜なぎさドライブウェイの浸食が最も深刻である宝達志水町柳瀬で、のと里山海道下り線志雄パーキングエリアと砂浜を結ぶ階段の復旧工事が「町」によって始まった。
町によると、階段下部の砂が冬季の高波で削り取られ、階段の一部も破損した。ドライブウェイの柳瀬口を石川県が応急処置し、重機の搬入路を設けた。
階段部分の復旧工事
県は3月中旬をめどに、浸食場所に砂を補う緊急養浜を行う計画だったが、波が荒い日が続いたため着手できておらず、「荒波が収まり次第、工事を始める」(河川課)としている。
ドライブウェイの今浜口から千里浜インターチェンジ口までは引き続き通行止めとなっている。
大型バスがすれ違い可能な幅員を確保するという

宝達志水町柳瀬の約600メートル区間は、乗用車1台分しか通れない程度まで浸食が進んでいる。県は堆積土砂約6千立方メートルを投入して緊急養浜を進め、大型バス同士がすれ違える程度にまで車線を確保する。
好天が続き、作業が順調に進めば約2週間で工事が完了し、通行規制が解除できる見込み。

千里浜なぎさドライブウェイは、全長8キロのほぼ中間点となる約600メートル区間で浸食が進み、昨年12月13日から全線の通り抜けができなくなっている。

5月31日、6月1日に県内19市町を走る聖火リレーでは、2日目に緊急養浜の対象となっている柳瀬の区間を含め、走者がドライブウェイを3・2キロにわたり通過する予定となっている。幅が狭くなったので観客が密にならないように対策されるよう願いたい。

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