2021年4月7日水曜日

完全復興セレモニー

平成19年3月25日の能登半島地震で、大きな被害を受けた輪島市門前町の曹洞宗大本山總持寺祖院の修復工事が完了し、同市は昨日(6日)、震災からの完全復興を宣言したという。元の姿を取り戻した古刹の境内で、県書美術連盟理事の書家阿部豊寿(ほうじゅ)氏(42)が発生時刻の午前9時41分に合わせて奉納揮毫(きごう)を行い、墨跡鮮やかに「完全復興」としたためた。

発生時刻の午前9時41分に奉納揮毫が行なわれた

總持寺祖院は国登録有形文化財17棟をはじめ、ほぼ全ての建造物が被災した。曹洞宗の復興予算や地元などからの寄付金約40億円を投じ、約13年9カ月をかけて昨年12月に修復工事を完了させた。輪島が大災害から立ち直った象徴として、市は祖院の修復が完了するまで復興宣言を待っていた。
奉納揮毫で阿部氏は「禅」と金色の文字をしたためた後、長さ10メートル、幅2・5メートルの和紙に向かい、「エイヤー」と気合を込めて完全復興と力強く墨跡を記した。
 
覆工落慶法要

続いて、同祖院で復興落慶法要と落慶式が営まれた。同日午後には輪島市門前町鬼屋の堀端交流広場で完全復興式典が行われる。

最大震度6強を記録した能登半島地震では1人が死亡、約330人が重軽傷を負い、建物3万棟以上が損壊した。祖院も僧侶が寝起きする座禅堂が全壊し、国登録有形文化財の仏殿や山門など境内にあるほぼ全ての建物が被害を受けた。

あれから14年、ようやく修復がなったという。熊本地震で損壊した天守閣も修復成って、昨日一般公開されたという。それにしても震度6強の能登半島地震ではあったが、死者1名というのは奇跡としか言い様がない。

総持寺では能登半島地震からの復興と開創700年を記念した新しい御朱印の販売を始めたという。太祖の瑩山(けいざん)禅師らが寺を開くきっかけになった縁起の良い夢「瑞夢(ずいむ)」の字を配した。門前から東方30kmにある空家の実家も壁にクラックが入ったが修繕するほどでもなかった。東京で大学教授をしていた高校の同級生の黒島の実家は損傷著しく建て替えしたという。補助金が出たので大助かりしたと云っていた。地震・雷・火事・親父、やっぱり地震が最も怖い。

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