2021年4月9日金曜日

珠洲市に熱い視線:一部上場企業の本社機能を移転する社長、金沢から移住した人 何でだろう?

人口流出が加速し過疎化が進む能登地方。奥能登最先端に位置する珠洲市はこんな状況が最も深刻化している地域なのだが、「何でだろう?」と不思議に思う記事が二件もあった。一つ目は東証一部上場の東京・日本橋に本社を構える総合商社イワキという企業である。年間の売上高600億円以上の一部上場企業である。その企業の本社機能を珠洲市に移転するというのだ。

きっかけは、社長・岩城慶太郎さんは、5年前からプライベートで珠洲を訪れ、その魅力のとりこになったという。コロナ禍でテレワークが中心となった今、本社機能の一部を珠洲に移すことを決め、20216月からは社長と幹部5人が早速、珠洲に移住する。

社長が珠洲の魅力の魅力にとりこになった

岩城社長の思考は地元ではとうてい理解できないだろう。「珠洲市は、30年後の日本の姿を映している場所。で、その社会課題の多さは、ビジネスチャンスの多さでもある」・・・と捉えたのである。

岩城慶太郎社長
こんな話しを聞いた泉谷市長が驚いたという。早速地元は大歓迎の意を表し、3月に開かれた議会で、蔵をビデオ会議などに利用できる環境に変えるよう、約1,000万円の整備費を予算計上したという。

そしてもう一人。
2月2日付で珠洲市民になりました・・・という林俊伍氏。
金沢で仕事をしつつ、生活を珠洲に移したのは、あるプロジェクトを立ち上げたからだ。「現代集落プロジェクト」は、水や電気、食料を自給自足し、100年後も持続できる豊かな暮らしを提案するもの。移住先は曽々木海岸の直ぐ傍の真浦という集落。

金沢でゲストハウスを営み移住した林 俊伍氏

地域の人が中心になって、来てくれた人と一緒に、次の世代につながるような動きをしていけたらいい。地域を置き去りにして、「自分たちで楽しく新しく村をつくります」は良くない。観光用につくり始めたら全然違う。それはフェイクだし面白くない。(地元の)営みを続けられるようにしないと・・・

移住先の真浦集落

高齢化率が50%近い珠洲。人がいないというのが、都会の人に味わえない醍醐味と捉えた。

発展 = 人がたくさん来てお金を使ってというような意味合いの発展ではないが、発展をどうとらえるかで、ものすごく最先端になり得る町

これに続いて、第3,第4となる人が出てくるか・・・・

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