2021年4月24日土曜日

方言の魔力 北海道に能登の方言があるとは!

平成10年3月、夫婦で北海道を巡って函館を観光した。函館山の頂から夜景を見た素晴らしさが忘れられない。素晴らしい夜景をカメラに収めたつもりだったが、焼き付けしてみると暗すぎて見るに堪えないものだった。翌日、各所を観光して函館山の麓付近から市電に乗り、駅前を過ぎ五稜郭付近の電停で下車して暫く歩いた。が、何と何と、工事中で入場出来ないように柵が張り巡らされていた。がっかりの往復だったが、五稜郭タワーに上ることにした。

旅行の8年後、平成18年に新タワーが完成し間もなく旧タワーは取り壊しとなった
右側が我々が上ったタワーで、展望台から五稜郭の眺めは工事中のためシートで覆われていた。しょうがないので土産物店をうろついた。そして、北海道の方言を記したのれんがあったのだが、「あれっ、何で能登の方言が北海道なのだ」と疑問に思った。その方言は、「はんかくさい」という言葉だった。
 
2.3日前から新聞に能登や加賀地方の方言について記事が掲載されている。この「はんかくさい」という言葉は実は大阪が発祥という。北前船によって橋立や奥能登、そして東北、北海道へと拡散していったようである。おふくろがよくこの言葉をしゃべっていた。輪島よりも内浦の宇出津や珠洲に多用されている方言である。

ところが町内の人が会話の中で「はんかくせー」という言葉を喋った。聞けば、この言葉は東北の秋田や弘前でも使われているという。何年経っても東北弁は抜けないという話しは良く聞く。

こんな講座もあるという
能登でも地域によってアクセントが違うので、あんたは〇〇の人やろ?と聞けば的中するのである。驚くことに豊橋に勤務した際に新採の人が電話をかけ喋っていたアクセントが、宇出津訛りとうり二つだった。魚津出身だった。そういえば宇出津と魚津はトイメンである。漁師の交流があったからだろう。方言は不思議がいっぱい!

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