能登町の沖合で、16日朝、重さ9.7キロと通常の約1.5倍の大きさの雌のトラフグが揚がったという。卵を養殖に使うため購入した同町越坂の金沢大の研究施設「能登海洋水産センター」によると、10歳くらいとみられ、長年網をかいくぐって漁獲されずにいたため、ここまで大きく育ったという。
W=9.7kg!これはでかい |
能登町鵜川の定置網漁業会社「日の出大敷」が水揚げした。天然トラフグは大きくても5〜6キロが一般的だという。能登周辺では1,2年に一度ほど9キロ以上が揚がるというが、「その中でも今回は能登で見た中で一番大きい」と話す。雌のトラフグは一年に一度この時期に産卵する。同日引き取ったセンターは養殖に利用しようと、体内に専用の管を入れて卵の発達段階を見極めながら、24日に採卵。多くの雌の産卵量は1〜2キロほどだが、このトラフグは3キロ以上採れたという。
能登町一帯の各漁港では大敷網漁が多い。その網にかかったフグだが、本来はブリ漁。今期のブリ漁は近年にない豊漁だったという。
宇出津漁業協同組合に並べられたのと寒ブリ 大半は金沢の市場へ運搬される |
まだ高速道が未整備だったころ、宇出津港に水揚げされたブリは運送業者の保冷車に積み込まれ、「とりあえず金沢方向に走れ。全国のブリ水揚げ状況を調べて行き先を連絡する」と運転手に伝えられた。運送業者によると、市況により金沢付近で下関や大阪、東京と行き先が指示された。最近では飛行機や新幹線で運搬されるようになった。時代は変わったなぁ。
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