国指定名勝といえば兼六公園である。ここに行ったことないという人は皆無だろう。が、もう一つ金沢市内に国指定名勝があるのだ。
それはどこかといえば「末町」にある。市内中心部からかなり離れている。そんな所に国指定名勝?本当に?と思われる人も多いことだろう。
この場所に高校時代に訪れたことがある。末浄水場という。この施設に付帯した園地が国指定名勝となっている。
末浄水場 |
園地の一部 |
高校1年の遠足で訪れた |
兼六園(金沢市)
旧松波城庭園(鳳珠郡能登町)
時国氏庭園(輪島市)
上時国氏庭園(輪島市)
白米の千枚田(輪島市)
曽々木海岸(輪島市)
末浄水場園地(金沢市)
成巽閣庭園(金沢市)
那谷寺庫裡庭園(小松市)
末浄水場は、犀川上流部から引いた江戸時代からの寺津(てらづ)用水を水源として昭和5年(1930)から建設されました。
敷地は、沈澱池(ちんでんち)を配置したエリアとろ過池を配置したエリアに大別される。前庭には、噴水池(ふんすいいけ)と石積み及び鉄筋コンクリート造の東屋(あずまや)が当時からの位置に現存している。現在、噴水は自然流下の水圧を調整して池内に止まっているが、竣工時の写真によれば、噴水の水が東屋の屋根に向かって飛沫しており、園地全体の景観を特徴付けていたことがわかるという。
このように、末浄水場園地は、近代的な造園意匠を取り入れ芸術上、観賞上の価値が高く、かつ現役の水道施設として稼動する貴重な近代化遺産としての価値もある。
年間12万本売れている |
余談:1985年(昭和60年)に、厚生省(のち厚生労働省)の「おいしい水研究会」が、NHKの支局のある人口10万人以上の全国の都市から水道水を集め、どこの水がおいしいかを調べた。その結果、水道水のおいしい都市として、金沢をはじめ32の都市が選ばれた。特においしかったのが、熊本、高知、岡山、金沢、島根、福井、静岡、宇都宮、前橋、青森などの都市であった。これらの水道水は、いずれも恵まれた自然に水源地をもつ水道水ばかりである。
現在はコロナ禍のため浄水場は入場禁止となっているが、一度訪れて見てはいかがだろうか。お勧めの園地です。是非どうぞ。
0 件のコメント:
コメントを投稿