2017年12月31日日曜日

リニアで談合?

リニア工事の入札で談合があったとしてスーパーゼネコン4社が家宅捜査を受けた。
大林組が課徴金逃れで談合を認めたともいう。
検察庁は自信を持って家宅捜査を実施したに違いない。
だが、本件についてはそもそも談合犯罪は立証困難だとする見方が出ているのだ。

全て談合の疑惑あり?
ゼネコンへ家宅捜査に入る検察庁
今回問題になっている東京―名古屋間のリニア工事は、高度な技術開発を要する工事の典型である。発注者といえども、だれも経験したことがない工事なのだ。
路線となる東京―名古屋間の9割程度に上る約246キロメートルが南アルプスの地下を貫通するトンネルとなり、最深部は地表から1400メートル。従来のトンネルとは比較にならない程の距離のトンネルもあり、また、東京・名古屋の駅周辺の路線では大深度地下トンネル工事が行われるなど、例として黒四ダムの工事と同様に、日本の土木建設技術の粋を結集して施工される工事と言っても過言ではない。

このような工事について、民間企業であるJR東海が発注を行うのであるが、その方式として、「総合評価方式」を併用する「公募競争見積方式」がとられている。
しかし、JR東海が工法、施工計画等を具体化し、国交省の認可を得るところまで、「独力」で行えたとは考えられないのだ。JR東海側は、その経過について一切情報を公開していないが、最先端の土木技術を持つスーパーゼネコン4社が技術面で協力したことで、国交省の認可を受けることが可能になったものだ。そのような工事発注前の技術協力は、発注の際にも、当然に受注業者の選定に大きな影響を与えたはずである。

そこで問題になるのが、上記のように、リニア工事が高度の技術を要する特殊な工事であることが、4社間での「受注調整」についての独禁法違反の成否にどのような影響を与えるかである。

「偽計業務妨害」が成立するとすれば、「被害者」は当該民間企業なのであるから、その発注者側が業務を妨害されたと被害を訴えなければ問題にならない。ところが、特捜部の捜索に関して報道されているところによると、事前にJR東海側の聴取や意向確認は行われていなかったようだ。「偽計業務妨害での起訴」に狙いを定めた捜査とは思えない。それを捜索の被疑事実として強制捜査に着手し、そこから、巨額のリニア工事をめぐる他の事件に展開させていこうとしているのだろうと推測される。

発注者が工事予定価格を算定する場合、高度な技術を駆使した施工法は発注者であるJR東海に知識としてあるはずがない。ゼネコンから参考意見を聞いて工事仕様書を作成し予定価格を算定するしかないのである。これは談合ではない。

JR東海建設工事部の前身である岐工出身者として、今後の検察の動向を注目していきたい。

2017年12月30日土曜日

11年前のパソコン教室

概ね60代以上を対象に、これから高齢者もパソコンができないと社会から取り残されたり、損をしたりします。そんなあなたを応援します、とパソコン教室を立ち上げて受講者を募集したところ、40代から80代の16名もの人達が手を挙げて月2回の講習が始まった。


話が飛ぶが、金沢市シルバー人材センターが運営している、シニアによるシニアのためのパソコン教室というものがある。
講師はICTに関する高度な知識等を有する会員がシニアバンクを設立し、高齢者がICTを活用した新たな就業機会や社会参加の場を開拓する取り組みをしている。

町会でパソコン教室ができないか検討したのだが、シルバー人材センターの趣旨とほぼ同じで、その講師を町会役員だけで実施したのである。パソコンは公民館から5台借用した。

それから11年が過ぎた。
月2回の定例会を開催してパソコン技術の向上や情報交換を行ってきた。だが、新規加入者が途絶え高齢化が進んだ。スマホが爆発的に普及した背景で、パソコンを開く必要がなくなったという人も増えた。故にパソコン教室はいらなくなったのか?

パソコンの操作では、キーボード操作やマウス操作など指を動かす動作が多くある。
特に文字入力のキーボード操作では、
両手を同時に使う
ふだん使わない指の動きをする
指先の皮膚の感覚を敏感にする
これらの指の運動が脳の活性化に繋がります!

5人に1人が認知症になるという2025年問題。そのためにも、今一度パソコン教室の受講者募集を工夫しなければならないと思うのである。

最近、次のような記事があったが、きっと近所でもこんな人がおられると心強くそう思った。

八十の手習い HP作り奮闘 七尾のパソコン教室 橋本さん「新鮮で楽しい」


七尾市内の80歳の男性が、ワークパル七尾(小島町)で開かれているパソコン教室でホームページ(HP)作りに奮闘している。同施設では、シルバー人材センター会員向けの教室を実施しているが、過去を含めて最高齢。「新鮮で楽しい」と、日々励んでいる。(松村真一郎)

鍛冶町の無職橋本敏さん。十四日から二十二日まで開かれているビジネスパソコン教室を受講している。教室は、県シルバー人材センター連合会が主催。自分が取り扱う商品をインターネット上で販売するための技術を身に付けることを目的としており、ほかには農業や漁業に携わる会員が参加する。

同施設のパソコン教室は三年ほど前から続いており、主にワードやエクセルを扱い、HP作りは本年度から新たに始まった。参加者は六十代以上で、これまでの受講者を含めて、橋本さんは最高齢という。

橋本さんは、老人会の案内書作成で、ワードやエクセル、メールは使っていたが、スキルアップのために受講を決めたという。

十八日は、商品を販売するビジネス向けのHP作りに取り組んだ。講師の倉本和明さんが説明すると、橋本さんはメモを取りながら画面と向き合い、リンゴをネットで販売するという仮定で、タイトルや商品の紹介文をキーボードで打ち込んでいた。

ネット販売の予定はないが、「人を引きつけるために、デザインやアイデアが求められるのは難しい」と、受講中は真剣そのもの。「年を取っても新しいことを求めるのが大事」と、いきいきと話した。

ネットサークルという同好会の活性化について考察してみた。

2017年12月29日金曜日

組織に盾突く者は「反逆者」

ワイドショーは協会VS貴乃花親方で1日中騒がしい。昨日は理事会の模様、貴乃花部屋の模様と賑々しく中継された。それだけ国民の関心が高いということになる。
理事会で貴乃花親方の処分がどうなるのか、朝から論評が百出していた。
ワイドショーで相撲記者や元記者の意見を聞いていると、協会派と貴乃花親方派がはっきり区別がつくようになった。

最近元NHK大相撲アナだった杉山氏は姿を消した。杉山氏は大の協会派。横野レイコ記者も協会派。反協会の論評をすると取材記者認定が剥奪されるという。協会に利益になる記者は歓迎される。協会主催の記者クラブ晩さん会でのおもてなしがある。
協会は隠ぺい体質であることは衆知の事実。問題はもみ消すに限るとする体質。横審にしても、危機管理委員会にしても一つ穴のムジナ。それに対して反旗を翻す孤軍奮闘の親方がいる。

貴乃花親方が提出した弁明書は一切無視された。横審は痛烈に親方を批判。危機管理委員長もそれに油を注いだ。

印象操作を数回も繰り返した
横審が親方非難の越権行為
被害者貴ノ岩を大非難する危機管理委員長
遠山の金さんきどり 親方の罪状を読み上げる高野委員長
白鵬が万歳した時「大感激」したという池坊議長
これらの方々は協会あっての役職者。当然、協会側を有利に導く立役者であらねばならない。
親方は協会に盾突く反逆者。
だが、親方に味方する国民はその数知れぬ。親方、ガンバレー。

2017年12月28日木曜日

のぞみ34号の奇跡

昭和44年から昭和50年の6年間、私は広島で山陽新幹線の建設工事を担当していた。
今月、その区間を含め博多から名古屋まで台車に亀裂が発生したままフルスピードで3時間600kmも走行したという。旧国鉄の体質(DNA)がまだ残っていると直感した。

のぞみ34号は11日午後1時33分に博多駅を出発。途中、乗務員らが異音などに気づき、もやが車内にかかるなど異常が相次いだため、名古屋駅で運転を取りやめた。台車枠に見つかった亀裂は底面に16センチ、両側面に約14センチに及び、破断寸前だった。


この状態で減速もせず3時間600kmも走行したというから恐怖を覚える。博多を出発してすぐ異音や異臭に気付いたというではないか。それがなぜ3時間もフルスピードで走行したのか。


新幹線の台車亀裂問題をめぐりJR西日本が発表した現場社員への聞き取り調査結果は、今回の問題が多数の死者を出す「最悪の事態」にならなかったのは単なる偶然だったことを、改めて証明したといえる。

のぞみ34号が運転開始後、運転士や車掌、車内販売員らは異音や異臭、振動など計30に及ぶ「異変」を感じていた。原因を調べるために停止させるタイミングは何度もあったはずだが、誰もそうした判断をしなかった。これは旧国鉄のDNAなのだ。


JR西の社長が昨日3時間も記者会見の場で言い訳をしたという。
「走行している列車を止める」という緊急的措置は、旧国鉄時代でも簡単にできるものではなかった。北陸トンネルで発生した急行「きたぐに」の火災事故を思い出す。
しかし、重大インシデントとして国の詳細な調査・究明が実施されるのは当然として、悲惨な事故発生がなかったことに胸をなでおろしている。


2017年12月27日水曜日

ちょっとそんなにいいんかなぁ


荒屋団地からバスに乗り香林坊まで行く途中、いつも平日なのに何でこんなに人がいるのかと東山や橋場あたりを通過する時にそう思う。着物を着て街を闊歩するのが流行っているらしい。数人の若い女性グループが特に目立つ。
新幹線が開業してやがて丸3年、だがブームは衰える気配はない。

新幹線開業の年は全国から各種学会が金沢で開催された。ホテルが足りないということで、加賀温泉や富山のホテルに宿泊せざるを得ない人達が多く発生したという。
そんなことから、金沢市内ではホテルの開発ラッシュが続き競争が激化している。新ホテルは近江町市場など主要観光地が徒歩圏内にある好立地を生かし、訪日観光客などを呼び込めるとみている。

あの老舗旅館「加賀屋」を中核とする加賀屋グループ(石川県七尾市)も11日、2019年夏に金沢市中心部でホテルを開業すると発表したのだ。金沢駅や主要観光地に近い安江町に建て、訪日客などの利用を見込む。同グループによるホテル開発は初めてだが、運営を福岡の企業に全面委託する方式を採り「賃料収入を得て遊休地の有効活用を図る」(広報企画課)としている。
加賀屋のホテル計画(このパースはちょっと不自然だ)
また、金沢の近江町市場近くに7月18日、「金沢カプセルホテル武蔵町」(金沢市武蔵町、TEL 076-208-5100)がオープンした。



2018年~2020年にはホテルの大幅供給へ?
2016年11月末の金沢市内にあるホテルは約8700室、旅館、簡易宿所を含めた総数が約9800室あるという。
今後、以上のホテルが順調に建設され開業すると、上堤町・下堤町界隈で、少なく見積もって950室程度供給され、金沢駅周辺では、少なく見積もって800室程度供給される。


合計で1750室程度増える可能性がある。これに、今年だけで30件増加した簡易宿所を含めると…1800室以上は増えることになりそうだというのだ。
1800室増えると、金沢全体の宿泊能力が15%上昇することになるのだとか。

たった2年程度で総客室数が15%増えることは異例の事態と言ってもいいという。10000室を突破することはほぼ確実らしい。 


これらの試算は、あくまで現在のホテル客室数に変動はない前提での単純計算。
金沢の観光客は新幹線開業前の2014年度で844万人。
仮に、観光客を15%増加させようとすれば、126万人/年の増加が必要だという。

北陸新幹線金沢開業効果は続いているものの、開業年の”異常事態”からは落ち着いてきているらしい。仮に観光客が減少傾向で客室数が1800室増えると、既存のホテルが打撃を受け、閉店に追いこまれる可能性も否めないとある業界筋。

2021年の北陸新幹線敦賀延伸では加賀温泉郷の旅館と金沢市内のアクセスも向上する。ホテルや旅館のつぶし合いになることは避けて、観光客やビジネス客の増加で共栄共存というのが理想的なのだと関係者はいう。

かつてボーリングが全国的にブームとなった時、奥能登にもボーリング場ができた。が、数年後くらいで倒産した。そんなケースにならなければいいが・・・と心配するのは余計なことかな。

2017年12月26日火曜日

太陽エネルギーの利用

太陽エネルギーの利用は、昭和50年代以前から屋根に水を循環させて温める「太陽熱温水器」が普及していた。私も昭和56年に新築した際、そのころとしては最先端技術を駆使したパナソニックのソーラーシステムを設置した。
そのシステムは2帖ほどの面積の集熱版を屋根に設置して、媒体液を循環させて温度を上昇させて、蓄熱タンク(460ℓ)に循環させて熱交換し温水にするシステムであった。
設備費用は100万円前後だったが、国から補助金が30万円ほど交付された。

だが、夏場はその機能効果が最大限に発揮されたが、冬場は殆ど電力に頼らざるを得なかった。おまけに家族が多いと冬場はタンクのお湯がなくなって、電力で温めても湯温が上がるのが極めて遅いという欠点があった。北陸の日照率が低いためこのシステムは殆ど普及しなかった。このため10年後に直焚きボイラーに変えた。

ところが最近のニュースで県内に大規模なソーラーパネルによる発電をして、北電に売電する設備が完成したという。

メガソーラー稼働 石川の4社、1000戸分の電力供給



石川県内の電気工事会社など4社が同県七尾市で整備していたメガソーラー(大規模太陽光発電所)が完成し、7日に稼働を始めた。総投資額は約15億円。一般家庭1000戸分の電力を供給し、固定価格買い取り制度に基づき北陸電力に全量売電するという。

電気工事の大竹電機(白山市)、建設会社の白山建設(同)、産業廃棄物処理のトスマク・アイ(同)、やまと商事(金沢市)の4社が「七尾瀬嵐メガソーラーパーク」を運営する。敷地面積は約3万4千平方メートル。出力4000キロワット、年間発電量は約485万キロワット時で、北陸3県では規模が大きい。

七尾市北部の森林地帯で今年1月に着工し、パナソニック製の最新鋭の太陽光パネルを約1万4千枚設置。北陸電への売電単価は1キロワット時36円。4社合計で年間1億8千万円の収入を見込む。

売電価格は家庭用と産業用の2本立てだが、この産業用売電価格が36円と掲載されていたので、そんな高価格で売電できるのか調べてみた。 
年度
売電価格
2012
40+
2013
36+
2014
32+
2015
29+
2016
24+
2017
21+
この表では今年度が21円、どうして15円も高い36円なのか不思議な気がする。

10kW以上は売電期間が20年間 と優遇される
10kW以上の産業用太陽光発電システムの売電期間は住宅用(10kW未満)の倍の20年間です。

これは、太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及が急務なため。
『太陽光発電システムのオーナーの利潤が多くなるように配慮する』と法律の文面に書かれているくらいなので、この長い売電期間(買取期間)が設定されている。

どうして国は太陽光発電を厚遇しているのか?
ここまで見て頂くと、どうしてここまでして太陽光発電システムを普及させたいのか疑問に思う方もいらっしゃるかと思う。
こんなに良い話だと「どこか騙されているのでは?」と疑いたくなる。

元々は温暖化対策
数年前まで温暖化対策が大きく取り上げられていた。
火力発電などと比べ、二酸化炭素を排出しない太陽光発電システムはクリーンな電力という事で重宝されていた。
ただ東日本大震災以降は原発問題から火力発電比率が高まり、温暖化ガスの削減目標の達成は遠く離れてしまった。

現在の問題はエネルギー自給率
しかしそれでも国が太陽光発電システムを含む再生可能エネルギーの普及を進める理由は、エネルギー自給率の問題があるからだ。

現在の日本のエネルギーは極端に海外に依存しているため、エネルギー自給率が先進国の中で突出した低さになってしまっている。
このエネルギー自給率は、外交的なリスクを常にはらんでいるため、少しでも高める必要がある。 エネルギー自給率と同様に低くなってきて問題と言われているものに食料自給率がある。

電力会社との連系に問題が生じる場合も
市場の電力供給バランスを鑑みて、一部電力会社は売電の新規契約を一時中断している。今後も電気の供給量が需要量よりも多い場合、売電ができない可能性があるという。

まだまだ注目されている再生可能エネルギーだが、それにまつわる法律も改正の可能性があり、電力会社との連係がどうなるかは不安定な部分がある。 

北陸の日照率の低さや電力会社との安定した連係に問題がある中で、15億円も投資する決断に至ったのか、その経緯の詳細が知りたいと思うのは私だけだろうか。

2017年12月25日月曜日

ハッピーバースディ

一昨日の23日は天皇誕生日なのだが私の誕生日でもあった。この日を以って後期高齢者の仲間入りとなって、保険証も切り替わった。
夕方6時、娘たちが誕生日のお祝いをしてくれるというので、女房や娘夫婦、孫4人の総勢9人で金市町の蕎麦「穂乃香」へ行った。
娘たちは何度か行ったことがあるそうだが、私は初めて。周囲は田んぼだが、かなり裕福な農家を改装して3年ほど前にオープンした店である。



蕎麦屋だというが、出てくる料理はどれも美味。口コミが効いているのか客が次々と訪れていた。


小4と小1の孫がタブレットで写真を撮ってニヤニヤしているのでタブレットを覗いた。
二人並んで写した写真の顔が入れ替わって歪んだ表情に写っているではないか。余りにも「ひどい」写真なのでつい笑えてくる。そんなソフトがあるとは知らなかった!

次女の旦那は所要のため大阪出張中で欠席となったが、8人が顔を揃えての食事会は誕生祝に最高の場となった。大木のある庭も風情があった。
サンキュー!

2017年12月24日日曜日

プリンターを買い替えたが

突然プリンターの液晶表示板に「すぐ電源のプラグを外してください。故障が発生しましたのでマニュアルを確認してください」というメッセージが表示された。
3年くらい使っただろうか。修理には出す気がしない。修理に出せば1万円くらいは取られる。6000円くらいから新品が買えるのだ。

そして昨日、1年ほど行かなかったヤマダ電機へ。プリンター陳列箇所でうろうろしていたらキャノン派遣の女性営業マンが寄ってきて、「プリンターはどんな使用をされますか」と問われた。「一般的な文書や、写真をプリントする」と答えると、5,6千円のプリンターに目もくれず「こちらがお勧めです」と2種類のプリンターを推奨された。

3000円キャッシュバックキャンペーン実施中のアピールもあって、結局6本セットのインク1箱、3年保証の1000円と本体価格(税込み)の計31,482円を支払った。2万円もあれば買えるだろうと値踏みして家を出たのだが、結構高くついた。

家に帰ってすぐ開梱しPCに繋いだ。そして左下にあるSDカード挿入箇所にカードを入れた。液晶画面にデータが表示されプリントできますと。だが、前のプリンターではデータをコピーしPCに取り込めたが、この機種では対応できないことがわかった。
何故対応できなくしたのか理解に苦しむ。

というのも、PC本体にカード挿入箇所があるのだが、どういうわけかカードが破損していますと表示されてしまう。PCのカードリーダーが破損しているのか?
1000円前後でカードリーダーが販売されているので今から買いに行こう。

2017年12月23日土曜日

214年前に金沢に来た男

今から214年も前になるが、1803年6月24日越前の国から加賀の国に入って8月18日、現在、尾張町にある森忠商店が住吉屋という宿屋だった頃、8人の一行がそこに宿泊した。
その一行とは 日本各地への10回の測量旅行を通して日本の実測図を作った伊能忠敬の測量隊である。1803年2月、4次測量として江戸を出発。東海を経て北陸沿岸に至り、敦賀(福井)から福井、加賀、金沢を通って能登半島を測量し、富山に抜けている。10月に江戸に戻り着いた。
旅籠「すみよし屋」の建物
しかし、加賀では、地元の案内人に地名や家数などを尋ねても、回答を拒まれた。これは、加賀藩の情報が他に漏れるのを恐れたためである。そのため忠敬は藩の抵抗にあいながらの測量となった。加賀を出て、7月5日からは能登半島を二手に分かれて測量した。


その伊能忠敬の足跡を探る伊能忠敬研究会県支部が、忠敬が北陸を測量した際に宿泊した宿屋「住吉屋」があった金沢市尾張町の一角に、その功績を示すパネルを設置したという。来年、忠敬の没後200年を迎えることを記念したもので、支部代表の河崎倫代さん(68)は「設置を機に、忠敬についての学びを深めてほしい」と話している。


同支部によると、忠敬は8月17日夜、隊員7人と、現在の金沢市金石西の本龍寺境内で天文測量を行い、翌18日、尾張町まで歩いて測量を行い、住吉屋に宿泊。その後、宝達志水町今浜まで歩き、二手に分かれ、外浦を弟子の3人が、内浦を忠敬含め5人が測量して歩いた。能登半島の海岸線は形が複雑なため、測量には時間がかかり、忠敬は県内に37泊している。

加賀藩でのエピソードもあるという。当時、同藩は、測量隊が村高や家数などを細かく調査する行動を「隠密(スパイ)がましき」と疑っており、忠敬の「元農民・現浪人」という身分もあいまって、測量は困難を極めた。通常は、竹ざお(約5メートル)の先に紙や布を短冊状につるした梵天(ぼんてん)と呼ばれる測量器具を使ったが、加賀藩に目をつけられないよう、梵天を使わず、主に歩幅を数えて測量を行ったとされる。

森忠商店の店主、森麻喜子さん(62)は「この場所に忠敬が泊まっていたとは、最近まで知らず驚き。尊敬に値する人物なので、皆さんに功績を知ってもらえたら」と話した。

55歳で酒造業の主から隠居して天文学を志したという伊能忠敬。5年の研鑽を積み蝦夷から測量に取り掛かった。それからおよそ20年間日本全国を徒歩で測量し、ついに 日本最初の実測地図「大日本沿海輿地(よち)全図」を作製した。全図は忠敬死後の1821年に完成し、幕府に提出された。

この「でかさ」は圧巻!
業務上、測量作業は嫌というほどやったことがあるが、この人の功績は神業に近いと実感する。グーグルの地図と比較しても誤差は殆どないという。その子孫が国鉄建設局に勤務しておられたと記憶している。

2017年12月22日金曜日

写真のようで写真ではない”絵”

自動車のフロント部分の写真に眼が止まった。車種は何だろうと興味がわいた。そのうち、それは写真ではなく絵なのだという説明書きに驚いた。それも鉛筆で書いたものだという。エエッ、ほんとにー!
鉛筆で金属の質感を表現できる画家はどんな人なんだろうと探求心が盛り上がった。


この絵を描いた人って一体どんな人?と調べてみた。
その人は大森浩平さん(23)という青年だった。

もともと趣味だった鉛筆画を独学で描いているのだという。「メンタルなどの問題で大学卒業も社会進出もままならず、唯一できる写実鉛筆画を極めようとしています」と話している。また、「そろそろ将来のことを本気で考えないといけなのですが…」とも。
要するに「引きこもり」or「ニート」と云われる分類に属するのかも知れない。

そんな人物が鉛筆画に没頭するようになったのは約4年前。きっかけは「幼い頃から兄が描く絵に負けるのが悔しくて…。その甲斐もあって昔から絵は得意でした。大学入試に備えてデッサンを少し勉強したのと、SNSで見た海外のハイレベルな写実画に憧れたのをきっかけに写実的な絵を描きたいと思うようになりました」と話してる。


作品はすべて鉛筆のみで描かれている。なぜそこまで鉛筆にこだわるのか?「絵具など色を使えば作品の幅は広がると思います。しかし、誰もが使ったことのある身近な鉛筆のほうが、なにをしているか伝えやすいと考えています。白と黒との明暗だけなので、ディテールに集中して描けるというのも理由です」とのこと。

記事によると、コツはと聞くと、「どんな物を描くかに関係なく『紙の一部分だけに集中して忠実に描く』。それを広げていくように描いてます。ごく一部分では難しいことはしてないので、忍耐と時間ですね。あと僕の場合は神経質を逆手にとってるってのが大きいです」と話しているという


髪の毛1本々々。モノクロだが深紅の口紅が見えるような錯覚を覚える。忍耐と時間と神経質な性格が素晴らしい作品を生み出している。
そんな彼は、パソコンの画面を見ながら鉛筆を動かしているという。
若干23歳。これからどんな絵を描いてくれるのか楽しみである。

2017年12月21日木曜日

5年ぶりの内視鏡検査でどうなっていたか

今日は胃カメラ診察の日、午前9時の予約だったので家を8時20分に出発した。競馬場前を通り2km先の河北潟を横断する橋を渡り、内灘大橋に向かってやはり2kmくらい走る。放水路の橋を渡り坂道を登るとやがて医科大病院に到着する。

先週、高齢医学科関係の定期診療に出かけた際に、70歳までは健やか健診に胃の健診があったが、それ以降今日までの5年間は検査項目が除外されたため健診を受けていないので受診したいと申し入れしてあった。

1週間、血液さらさらの薬はストップするよう指示があった。内視鏡科の担当医から説明を受けて別室の検査室に向かった。ところが、何度行っても建物の位置関係が把握できないため目的の場所に中々いけないのである。
方向感覚が分からなくなる
ようやくたどり着いて受付を済ませてしばらく待機。麻酔による検査を選択したので帰りは運転禁止。よって女房随行となった。

ベッドに横たわり血圧測定、麻酔注射が行われ意識がなくなった。気が付いたら10時半。1時間くらい経過して目覚めた。胃カメラを飲んだという意識が全くないのだ。それから30分くらい放置されていて、ベッドから解放されて再び内視鏡科へ。

ここでも30分。予約番号が表示され入室して主治医から説明を受けた。「十二指腸近くに2cmくらいのポリープがある。そしてまた、胃壁に2cmくらいの腫瘍がある。この腫瘍を細かく観察するために緑色で着色した。内視鏡で膨れている部分を押してみたが、固くはないので脂肪の塊だと推定できる。ポリープも心配ない」と診断があった。

実は20数年前、名古屋の病院で内視鏡検査を受診した際、ポリープが確認され生体検査をすることになった。ポリープは典型的なキノコ型だった。生体検査の結果、悪性ではないと判断された。金沢に転勤になり鳴和病院、社会保険病院、浅野川病院と変わったが、病院で切除してほしいと頼んだところ、取らないリスクの方が小さい、だが、1年ごとに経過観察が必要と説明された。共済組合から健保に変わり健やか健診に切り替わったが、70歳で胃の健診がなくなった。70歳以降は胃がんになったら諦めろという意味に受け止めるのだが・・・。

5年経過の胃袋は異常がなかったので一安心。おまけにピロリ菌の検査もお願いしたところ「いませんでした」と診断された。今日はぐっすり眠れそう。


2017年12月20日水曜日

免許更新完了!

認知機能検査や運転技能検査等で2回も自動車学校で講習を受け、かつ、視力検査で視力不足を指摘されて眼鏡を作り、万全の体制を整えて昨日運転免許センターへ出かけた。
5年ぶりの免許センター
午後1時受付開始ということで12時半に家を出た。到着が12時45分、正門から入って先ず中央部の受付テーブルに行った。
先ずここで質問票にチェックマークを入れる
質問票
 この質問票に5年以内に意識を失ったことがあるかという項目があったので、はいにチェックを入れた。全てを記入して担当員に渡したところ、意識を失ったところのチェックマークを見て、エエッと驚いた様子で専門員が来るまでしばらく待ってと云われ10分ほど待った。「意識を失ったことについて、原因は何でしょう」と聞かれたので、「肺球菌による高熱のため意識を失った」と申告したら、「何でもないのに突然意識を失う場合は事故になるので危険です。病気によるということなので了解しました」といわれ受付終了。
次に長い行列の最後部に並んだ。

証紙購入窓口
この窓口で2500円支払って次の申請窓口の行列に並んだ。一人あたり1分以内で処理できるので行列の長さの割には早く終わった。そこから隣の交通安全協会の窓口へ。3年1000円ということなので所定の金額を納金。そして適性検査の列についた。
視力検査が実施される
講習会の視力検査で0.6だったので眼鏡を持参したと申告したら、まず裸眼で検査してみましょうということで測定開始。だが、ぼやけているので適当に右、左と返答した。では眼鏡をかけてくださいと指示。くっきりはっきり満点だった。相当視力が落ちたなぁと実感した。
次に写真撮影。ここでは15分くらい待たされた。その室外に出て長椅子に腰かけ新免許ができるのを待った。ここでも20分くらい待っていて、係員が次々と名前を呼んで免許証を渡し始めた。

係員から渡された新免許証を見て「これが今の俺か?」と驚いた。5年前70歳の免許証の写真が俺だと思い込んでいたが、5年の年月は後期高齢者にふさわしい変身を遂げていた。😓
そして有効期間が有りもしないであろう平成33年となっている。
講習料+眼鏡代+証紙+安全協会費≒35,000円 けっこうかかったなぁ。

2017年12月19日火曜日

銭湯談義

ちょっと長い名称だが、石川県公衆浴場業生活衛生同業組合金沢支部(要するにお風呂屋さんの組合)が、利用者漸減の中、危機感を持って銭湯の利用を広めようと、市内二十一カ所の全ての銭湯を巡ってもらうスタンプラリーの企画を始めた。

組合ができたのは昭和23年、当時市内のお風呂屋さんは118か所もあったという。
高校生だったころ大学病院前に住んでいたのだが、直ぐ近くに「大学湯」があったし、小立野電停付近から南に入った小路に「白山湯」、石引通のスター劇場近くにもそれはあった。金沢市内はどこも400m程度に一つくらいは銭湯はあった。その数118か所。
昭和40年代になって郊外の宅地開発が活発になり、新築住宅に風呂場が当たり前のように設置されるようになった。

子どもの頃、親父と叔父の家に貰い湯に行った。風呂桶の狭い風呂に2人が入るのが精いっぱいだった。自宅に風呂が設置されると、近所の人達が貰い湯に来たものである。
東京や大阪の銭湯は能登出身の経営者が大半だと聞いたことがある。そこも時代の変遷とともに淘汰されたが、マンション経営に切り替えて資産家になっていると聞く。

さて、同業組合は利用の増加や新たな客の獲得につなげようと「かなざわおふろ旅スタンプラリー」と名付け、十月上旬に始めた。各銭湯の番台にカードを提出し、スタンプを集めて支部に郵送すると、「マイスター」の認定証と記念のタオル、トートバッグが贈られるのだという。

新聞記事によると、組合の松永支部長は「日本の文化の銭湯があと数年で消えてしまうのではと危惧している。何とか食い止めたい」とあいさつ。休日には一日二、三カ所を回ったという平井さんは「今まで知らなかった小さな路地や歴史をたどる楽しみを味わうことができた。金沢の知らないことをさらに知りたいと思った」と話した。


森本支所でシニア向けに銭湯の格安割引券が配付されている。1日2,3か所も回る馬力はないが、諸江湯がお勧めと聞くので行ってみようかなぁ。

2017年12月18日月曜日

荒れ狂う季節風

今年は偏西風のルートが大きく湾曲して、日本列島上空まで南下しているという。
その現象と関係があるのかわからないが、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象がエルニーニョ。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生している。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられている。

今年はラニーニャ現象だといわれ、冬季は低温が続いて日本海側では大雪となる場合が多いのだとか。
それを証明するような写真が新聞記事に掲載された。
先ず曽々木の垂水の滝が強風にあおられて天空に舞い上がる逆さ滝。


強風が絶壁の岩肌にぶつかり、滝が重力に逆らって舞い上がるのである。
そして同じく曽々木海岸の波の華。


大しけの海で海水が岩にぶちあたって泡状になる。水中のプランクトンが原因で泡立つという。その泡は薄茶色をしており、名前のイメージとはかけ離れていて「きたならしい」のである。その泡が岩の間に堆積して、それが強風で一斉に舞い上がる。

逆さ滝にしろ、波の華にしろ、能登外浦の厳しい季節の証なのだ。
大沢の間垣が季節風から住居を守っているが、どういうわけか曽々木や珠洲大谷方面の海岸には間垣はない。


大沢地区の間垣
春まで厳しい生活を余儀なくされる外浦地域の自然を紹介しました。



2017年12月17日日曜日

2年連続コメ日本一に輝いた!

七尾東雲高校は七尾駅の一つ手前の徳田駅の近くにある。
その高校へ、テニスコート整備の基本設計と積算資料作成のため、2,3度訪れたことがある。
その高校が「あなたが選ぶ日本一おいしいコメコンテスト」に、昨年に続き今年も金賞に輝いたという。

同校総合経営学科農業系列の三年生五人が育てたコメが、二日に山形県であった「あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」で最優秀金賞を受賞し、昨年に続き二年連続で日本一に輝いた。別の出品米も優秀金賞を受賞したほか、十一月のお米甲子園でも金賞を受賞しており、快挙が続いている。

日本一の最優秀金賞を受賞した生徒たち=七尾東雲高で
最優秀金賞になったのは、コシヒカリなどの原種とされる「亀ノ尾」という品種。粒の大きさとさっぱりとした味わいが特徴で、現在は酒米にも用いられている。
同校で栽培するのは初めてで、五月に校内の田んぼと七尾市八田町の棚田で苗を植え、除草も全て手作業で進めながら育ててきた。ところが、八田町の田んぼはイノシシの被害に遭い、九月中旬に校内の田んぼで収穫したのはわずか三十キロだった。

それでも、農薬や肥料を使わない工夫をした結果、全国の高校が出品した八十点の頂点に輝いた。別に出品した「たきたて」も優秀金賞を受賞。一校から二品種が決勝に進むのは初めてだという。

昨年は「ゆうだい21」が最優秀金賞を受賞し、今年は品種を変えてのチャレンジ。沢野晃司さん(18)は「二連覇へのプレッシャーもあったが、最優秀金賞を今年も受賞できてとてもうれしい」と笑顔で語っていた。

それにしても80点も出品された中から見事金賞を射止めたということは、決して運やまぐれで受賞できるものではない。5人が目標を一つにして精魂を傾けた成果である。
心からおめでとうと言いたい。

2017年12月16日土曜日

人生は短い、それでも人間は退屈する

一昨日は小学生下校時の交通安全ボランティア。
12月に入ってのこの時季、寒くて立哨しているのが苦痛である。それでも吾が町内でボランティアに協力してくれる14人のメンバーがいる。長い人は10年以上も続けておられる。そんな人に町会から2万円の慰労金が交付された。

長くパトロール隊の町内代表をされていた方が、昨年この時期に突然急逝された。私は10年ほど当番表作成のお手伝いをしていたのだが、急逝されたのに伴い、吾が町内の代表者を誰にするのか当惑したのだが、代表を支えていた一員として自分がやむを得ず代わりを務めんなんかなぁ~ということになり、はや1年が経過した。

町会からの慰労金はこれまで、入浴剤・マスク・ホッカイロを購入し、その詰め合わせがボランティアの皆さんに配布されていた。それを踏襲することにして女房と「武蔵」へ行き、いつもの品物に手袋とLEDの懐中電灯を加えて配布した。
懐中電灯は安くて優れものである。乾電池別売りだったので、電池も購入して配布した。

さて、今日の新聞を見て「すごく共感」した記事があった。


「知識として、命が有限であることを知っていても、日常の中に、自分の死はない」
その通りの自分がいる。
「やりたいことはいくらでもある。だが、今日、何をするのか。」
「あれも、これも、すぐにはできないと思うと、そこから退屈が始まる」

全く自分のことを指摘されているようなのだ。
フランスの小説家のことばらしいが、人間の性を言い当てて妙である。

2017年12月15日金曜日

空き家所有者意向に関するアンケート調査

昨日(14日)、大封筒の郵便物が来た。送付者は能登町役場となっており、?と思い封を切り中身を取り出した。
内容を確認すると次の印刷物があった。
〇能登町の空き家所有者意向に関するアンケート調査

能登町には空き家の総数が1,710棟もあるという。そのほとんどが20年以内に発生した空き家だろうと推察できる。こどもが成長して就職先が都会となる。残された親は、先祖代々の田んぼを作り生活していたが、高齢とともに子供の住む都会に移住する、そんなパターンが大部分だろう。

私の家も親父が脳梗塞で倒れお袋も金沢に来て以降空き家になった。今年で20年たった。家は20年前と変わらなく、家具が置かれ、電気が使え、流しも使用できるようになっている。電話は数年後に廃止した。
5月の連休、お盆、晩秋の3回くらい帰郷して、窓を開け風を通し、掃除機をかけ外回りの除草をした。

だが、近年になって面倒だなぁと感じるようになった。そして、去年から連休に1回行くだけとなってしまった。
借家の申し入れもあった。売ってほしいという話もあった。姉弟にその話をしたら、「思い出が詰まった家なので行きたいと思った時、誰にも遠慮せずに行きたい」という意見を尊重して今日まできた。

同封されていた文書に
〇あなたの空き家を登録しませんか という資料が同封されていた。

売却するためには、膨大な家財道具や食器、電気製品の処分を考えなければならない。
ぼちぼち整理を始めるとしようか。

2017年12月14日木曜日

能登空港で初の試み

米ニューヨークのハドソン川に旅客機が不時着し、乗員乗客全員が生還した「ハドソン川の奇跡」をご存じの方も多いだろう。その事故はバードストライクが原因だった。
鳥がエンジンに吸い込まれジェット機が推進力を失い墜落する事故である。

その衝突事案の大半は離着陸時に発生しており、全国各地の空港は対策を迫られているという。
国交省によると、二〇一六年の鳥衝突事案は年間千六百件を超え、ニアミスも六百件以上報告されている。そのうち航空機の損傷につながった事案は四十件で、飛行計画の変更を迫られたケースもある。小さな鳥でもエンジンやプロペラなどに巻き込まれると重大事故につながりかねない。

航空機が鳥と衝突する「バードストライク」を減らそうと、能登空港でドローンを活用した全国初の実験が進んでいるという。滑走路周辺を飛行パトロールしながら鳥を追い払う先進的な取り組みだ。全国の空港関係者も実験の行方に熱い視線を送っている。

以下、新聞記事から
ブイーン−。能登空港の滑走路脇の上空をドローンがプロペラの回転音を立てながら猛スピードで蛇行する。草むらに潜んでいた鳥は一斉に飛び立ち、一目散に逃げていった。
 「ドローンから音楽を流したり光を出したりと細工をして、最も効果的な手法を探っています」。空港のバードストライク対策に協力している日本航空大学校の野村誠教員は、こう説明する。
 実験のドローンは最大速度七十キロ。高度百五十メートルまで到達でき、鳥の至近距離まで迫れる。滑走路周辺にとどまる鳥を追いかけて完全に追い出し、複雑な動きや細工で鳥の慣れを防ぐこともできるという。
調査委託された航空大学野村教員
農薬散布、稲の生育調査といった分野にも進出しているドローン。
通販で格安で購入できるが、昨年から許可制となって勝手に飛ばせなくなった。自由自在に操縦できると楽しいだろうなぁ・・・・。

2017年12月13日水曜日

世論と真逆

日馬富士暴行事件は、鳥取県警が書類送検したが、これをもって収束するのかと思いきや一向に収まる気配がない。
貴乃花親方は理事会において、危機管理委員長の県警電話作戦で
「貴乃花親方が協会の聴取に協力すると、捜査の妨害になるのか?」
貴乃花親方が鳥取県警の捜査を理由に平幕貴ノ岩(27)の聴取に応じないことを書面で読み始めると、理事の1人が「県警に電話してみよう」と声を上げた。捜査幹部は「そちらの判断で決めてくれていい。(協会側が)聴取されても差し支えない」と回答。理事は電話を貴乃花親方にも代わったが回答は同じだった。

貴乃花親方は「(県警が)『そちらに任せる』なので、協力しません」と突っぱねたが、外部理事の高野利雄・危機管理委員長(元名古屋高検検事長)が「理事として責務がある」と迫ると、「警察の捜査が終わった時点で協力する」と折れるしかなかった。
「電話作戦」が突然思いついたものであるはずもなく、貴乃花親方は執行部側の注文相撲にまんまとはまった形だ。

高野危機管理委員長が行った中間報告も「何だこれは!」と腹が立つ。
「貴ノ岩の態度が悪かったので、指導するつもりで日馬富士が暴行した」「貴ノ岩がすぐに謝っていれば、こうはならなかった」という意味の、まるで被害者に非があるかのような内容だ。

 
組織体制のトップに君臨するメンバー(加害者である横綱の日馬富士)を擁護し、組織の下部にいるメンバー(被害者である貴ノ岩)をないがしろにしていると思われかねないし、双方に非があり、やむを得ざる事態だったという方向に無理やり誘導しているように思われる。
貴ノ岩サイドが聴取に応じないのだから、日本相撲協会が聴取できている日馬富士サイドの聴取内容から判断するのは当然だ、あるいは、やむをえないという見解もあるが、もってのほかと思われる。

相撲協会のガバナンスが問われているが、やることなすことがチグハグ。
だから白鵬がつけあがる。

宣戦布告のジャージとも受け止められる白鵬の「モンゴリアンチーム」のアピール。
九州場所や巡業場所でプラカードが立てられた。




協会の動きに対して次のような論評もある。
八角理事長の記者会見によれば、理事会で「理事はじめメンバー全員が協力して日馬富士暴行問題の解決にあたる。これに違反するものは懲戒処分の対象になる」という決議をして確認したという。

これではまるで、協会の聴取に応じない貴ノ岩と、所属する部屋の貴乃花親方に対する牽制ではないか。処分をちらつかせて協力させようとしているように受け取られても抗弁できず、公益通報者保護法に抵触しかねない発言だ。

全く同感である。
貴ノ岩は九州から密かに脱出して東京の病院に入院中だという。協会は今月中に調査結果の最終報告を行うらしいが、貴乃花親方が貴ノ岩の聞き取り調査にいつ協力するのか注目したい。