2018年7月6日金曜日

平日なのにこの込みよう

先月23日から県立美術館において、「若冲と光瑤」展が開催されている。いつ行くか思案していたのだが、新聞報道によると大好評を得て、観衆が切れまなく押し寄せているとのことだったので、土日は避け平日に行くことにしていた。


そして昨日午前9時過ぎ、美術館に向けて家を出た。園下を通り広坂を登って美術館前の信号手前で停車したのだが、なかなか右折が出来ない。何回か信号待ちして右折したがすぐ停車、しばらく待って1台分進んだ。そんなことを繰り返して美術館の駐車場に入れると思いきや、左方向に進めと指示。ぐるりと回りこんで2,30分して美術館の駐車場入り口に入ったのだが、ここでも2,30分待ち。ようやく駐車して入場したのが10時半を回っていた。
シニア料金で入場するため免許証を持参したが、この催しものではそんな取り扱いはしていないとつれない応答で1,200円だった。

去年、丸ビーで若冲展があったので、鶏や象の絵を鑑賞した。が、展示作品は多くはなかった。今回は石崎瑤の作品も展示されていたので、展示会場はA,B,Cの3か所にずらりと展示してあった。
鑑賞風景
若冲の作品で人気が高いのは何といっても「鶏」である。作品を見ると写真のように精緻に描かれている。襖絵も実に沢山あるのだが、もちろん展示品はその極一部に過ぎない。


絵から飛び出てくるほど迫力がある
明治期に石崎瑤(富山県福光町出身)が、若冲の絵の素晴らしさに惚れ込んで論評を発表したり模写したりしたのだという。
道理で富山県の複数の美術館から瑤の作品が大量に出品されていた。夏目漱石の小説にも若冲の素晴らしさを表現しているのである。

瑤の作品

白鳳
若冲の展示品の中に今回は無かったのだが、驚きの作品が上の白鳳の絵だろう。羽根の一枚一枚が実に丹念に精密に描かれている。銀色の絵具は何だろうとか、筆はどういうものを使ったのかとか若冲に尋ねたい気持ちである。
天才画家を凌ぐ画家は今世紀には先ず出ないだろう。


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